堀口 卓志

何のために制限を設けるのでしょう。 制限を設けなかったとしたら誰にどんな弊害が起きるのでしょう。 制限を設けた結果、どのような人たちにどのような影響を与えるのでしょう。 この記事をお読みの皆さんは制限がなければイート錬金術なるものをやろうと思いますか？ 私は思いません。倫理観、正義感からではありません。手間と得られる金額が見合わないからです。 おそらく、職業的に不正を働く不逞の輩にとっても、とても採算の合う行為ではないのではないでしょうか。 それでは誰がそんな割にあわないことをするのか。 そうまでしてでも、100円、200円のお金が欲しい、あるいは死活問題と言う人じゃないかと。 そういう人は、そこで得た僅かなお金を貯蓄には回しません。多分何かを食べることにすぐ使うでしょう。それでも経済は回ります。 もっとやることがあるだろうに。と思いますが。

ベンチャー側の契約が甘かったとも言えますが、そもそも特定技術ノウハウ以外は大企業が圧倒的に有利で、ベンチャー企業には法務部さえないことが多いので、法的な判断だけで片付けられない問題です。 協業は信頼をベースに互いの弱点を補うことが前提なので、相手の弱みに付け込むようなやり方はレピュテーションなど総合的に見て大手にとっても得策ではないでしょう。 それも引き抜きと契約打ち切りのダブルですからベンチャーにしてみれば本当に死活問題でしょう。 今回の事案は元CTOとベンチャーのトップとの間に確執があったとか、込み入った背景があるかも知れませんのでこれだけでは判断できませんが、オープンイノベーションの潮流に水を差す残念なケースです。

失敗じゃないんだからまずは人類にとって良いニュースでしょう。 ただ、楽観視はできないし、先はまだ長そうです。 その間にウィルス変性が起きて効かないとかいうことにならないといいですね。

「デジタル庁」って名前からして目指しているところが違いそうな予感がします。 アナログからデジタルへと30年以上も前に言ってたことがまだ完全にはできていないという意味では「デジタル庁」も必要かも知れませんが、これでは到底周回遅れを取り戻せません。 また防災省ならば新設も良いと思いますが、デジタル化は全省庁がすべて抱えている深刻な課題で全業務に影響しますし、省庁間で連携が取れない原因は縦割りにもあるわけですから全省庁のシステムを変えさせられるぐらいの強権を持たせないと実際には機能しないでしょう。 喫緊の国家的課題であることは間違いありませんが、菅さんに限らず現状の政治家が構想できるようなことではないので、まずはタスクチームを編成しプランを作らせること、そのタスクチームの人選が全てだと思います。

自然に減ったのではなく減らしたから減ったのでしょう。 国の方針に従って増えたり減ったりはしません。 増減は実際に教員をどう選び、どう処遇したかで決まりますので。 分野にもよりますが、実社会でも活躍できる優秀な人材は大学教員になりたいとは思わないでしょうし。

大坂なおみさんの行動を支持します。彼女の英断に敬意を表すると同時に、人間的にも好ますますきなりました。 スポーツ選手のファンは、単に競技者として強いから応援する人ばかりではありません。努力を怠らず、病気や怪我やプレッシャーと戦うストイックな姿勢や、フェアプレイの精神、子どもたちにスポーツの楽しさを教えたり、被災者のためにチャリティで汗を流す姿にも魅了されます。 オンコートインタビューで敗者に対する敬意と配慮を常に忘れない彼女の姿が、世界中から称賛され愛されていますが、今回の行動も根本はそれと全く同様に彼女の人間的な優しさや、それ故の悲しみ、痛み、憤りから発するものだと思います。 ちなみに今回の大会はATP1000という世界4大大会（グランドスラム）に次ぐ大会で、例えば錦織選手は一度も優勝したことがないほどランクの高い大会です。 その大会でやっと準決勝まで勝ち上がって来た千載一遇のチャンスで選手としては絶対逃したくない局面です。その上、もしその決断が規約違反だと言われたらコロナ禍でいつ試合ができるかもわからない中で、今後の出場を停止されるかも知れ無いリスクまで背負っています。 芸能人が差別反対のTweetしたというようなこととは比較にならないぐらい大きな犠牲を伴う決断を、本当によくできたと思います。彼女の損得を抜きにした正義感、優しさと勇気にはあらためて感服しました。 それを受けて全部の試合を1日中止した運営側の姿勢にも感服しましたが、すくなくともなおみの棄権がなければこうはならなかったという意味で世界を動かしました。 スポンサーが迷惑するという意見も見かけますが、全く逆です。世界から称賛され注目される行動をとったなおみに感謝するでしょうし、今後はスポンサーが殺到するでしょう。 がんばれ、大坂なおみ! 君が日本人でいてくれたことは本当に嬉しい。

COVID-19の再拡大に対して医療体制の充実は遅々として進まず、GDPマイナス27％という未曾有の落ち込みに愚策GO TOキャンペーンでは焼石に水どころか火に油。国会も開かず会見もせず国民を不安に陥れ、体調不良では済まないわけですから、健康不安があるなら早めに交代された方がよろしいかと。

ずっと以前から肌感としては景気が悪いと感じていました。 何しろ給料が上がらない。非正規の賃金も上がらない。 失業率が減り、就業人口も増えたって言ったって主婦や高齢者まで働かざるを得ないから働くわけでしょ。７０過ぎても。お金が回ってないんですよ。 しかし政府は過去最長の好景気だという。 おかしいな？どこがそんなに景気いいんだよ？ 二極化が進んだせいで下々の民に回ってこないだけか？ マスコミも学者も評論家の先生も専門家は何も言わない。 疑問に思っても我々庶民に確かめるすべなどありません。 そして、景気が良いから増税だと。 そのあげく、調べ直したら一昨年から景気は下がってましたと。 こんなインチキありますか？ 騙すのだけはやめてください。 隠蔽、改ざん、数字の操作、ありもしない好景気を歌い こんなに景気が良いのにうまく行っていないのは自己責任だと 言われなくても自分の人生の責任は免れないですよ。 今回のコロナも、厳しい現実が待っていることは分かっています。 どうしていいか途方に暮れながらも、生きる術を探してますよ。 嘘ついて騙した挙げ句、それをさらにごまかすのだけはめてください。

山本寛斎氏が亡くなった直後というのも象徴的ですが一つの時代の区切りが来たように思います。 イッセイミヤケ、菊池武夫、ヨージヤマモト、日本人デザイナーが世界で認められるよになり、次々とブランドが立ち上がり、私もイッセイミヤケやBIGIを着ました。ひとつ上の世代がVANやJUNを競って着たように。 おしゃれというほどのセンスも贅沢できるほどのお金もない普通の若者でしたが、それでも少し背伸びしてブランド物の服を着るときの高揚感のようなものが時代の空気とマッチしていたような気がします。 今の若い人たちはどうでしょうか。ファッションへの関心も薄れユニクロやファストファッションで満足という人達も増えたのではないでしょうか。 若者の価値観や時代の空気が変わる中で、今回のコロナがそれをはっきりと顕在化させた感じがします。新しい時代には、それにふさわしい新しい人が台頭すべきなのでしょう。むしろ良い機会だと思います。

なんでいまだにこのレベルなのか本当に不思議です。 検査を受けたい人が受けたい時に受けられない国は先進国ではもう少ないのでは？ 実際に中国、韓国、欧米とは検査数が桁違いですし、 そこで使われている高性能検査機が日本製とか。 何が何だか分からない不可思議な事だらけで、 隠蔽、改ざん、議事録残さないという政府と そういう肝心なことを調べられないマスコミと、 週刊文春が一番信頼できる時代が来るとは夢にも思いませんでした。

東京都新規感染者131人。連休で検査数が852人ということなので、陽性率にすると15.4％。 この陽性率だと連休前のPCR検査1日3000人にもどるといきなり460人。がんばって4000人検査すると600人を超えます。 とはいえ検査数1日4000人程度ではとても足りないので、この10倍検査すると（ニューヨークは1日7万件）、陽性者が1日5～6千人出る計算ですが、そうなれば病院は１割も受け入れられないでしょう。 小池都知事はそれを見越してか重症患者数19人から発表しました。今後の増加を考えれば無症状者はもちろん軽症者も自宅かホテルで隔離しかないと思いますが、問題は中等症者です。 中等症者はいつ重症化するかわからないので入院が必要ですが、東京都はこの数字を公表せず重症者だけを示し、まだ19人と余裕があるように見せかけています。 神奈川県は中等症者数を公表していますので、東京都にできないわけはないと思いますが、おそらく、中等症者すら受け入れるベッドが足りなくなる悲惨な事態を見越してるのでしょう。東京アラートとか小手先の話はしなくなりました。 今更どうこう騒いだって始まりません。1週間後の陽性者、3週間後の重症者は現時点ですでに感染しているのですから。 当分は自分の命、家族の命は自分で守ると覚悟を決めて過ごします。

政策決定の事例として歴史に残るでしょう。 「COVID-19における日本モデルの研究～アベノマスクを中心として」 どこかのビジネススクールの先生が執筆し始めているんじゃないかな。