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レザー非使用のアップル、ファインウーブン製アクセサリが耐久性に難アリのため製造中止? 他の素材に移行か
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
まず、なぜアップルはレザーの使用を廃止したのか、というところについて解説します。
レザーは動物由来の素材であり、畜産業は温室効果ガスの排出量が多いと言われています。アップルは、2030年までにサプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成を約束しており、環境への影響を減らすために、製品における動物由来素材の使用を削減する取り組みを進めています。
また、レザーを代替素材とすることで、動物倫理に敏感な層へのアピールにも繋がります。
一方でアップルによると、ファインウーブン素材はポリエステル92%、うち再生材を68%使用した生地ということで、再生材をうまく活用した素材だといいます。つまりは、レザーの代替素材として思い浮かぶ人も多いと思われる植物由来素材ではありません。一方で、うまく人気を得られれば、プラ再生材の世界的な利用拡大に寄与する可能性があったと思います。
繊維が非常に細かく織られており、丈夫で破れにくい特性がありますが、傷の部分が逆に目立ちやすい、シミが残りやすいという特性が、利用者によっては不評だったようですね。
素材の質や環境性能がよくても、常に持ち運ばれ傷がつきやすいスマホや腕時計に利用する商品特性がその素材に合わなければ不評になるのは当然のことで、新たな機能性素材の開拓に期待せざるを得ないと思います。
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松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
規格外品の場合、用途開発の重要性が高まるのはその通りだと思います。規格品よりも、むしろ規格外品でないと良さがでない所を見つけてアピールすることが望ましいですね。
賞味期限が十分あるにもかかわらず出荷期限切れや販売期限切れの商品の流通も目指されているということですが、フルーツは若いものよりも熟したもののほうが美味しい性質を持つものが多いため、他の食品よりも許容はされやすいと考えられます。
一方で他の食品にも言えることですが、通常よりも賞味期限が短いために、納品後に余さず使ってもらえるよう人気店や人気メニューに採用されるように調整したり、フリージング技術を使うなど、食品としてのリミットという難所を乗り越える工夫が必要となりそうです。
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