Picks
12フォロー
124フォロワー
米、月面探査の参加国に協定要求 平和目的を確認、衝突回避も
共同通信
佐藤 将史一般社団法人SPACETIDE 共同設立者・COO/理事
先だってのロイターの報道では日本は米国がlike-minded countryとするtier 1の国になり、米国からのコンタクトがあるはずで、日本の外務省の回答が待たれます。 今回の協定、ざっと見たところ自分の理解は下記の通り。 •1967年(!)の国際宇宙条約に準じたものであることを強調→その実は「古い物を書き換える」ためのものでしょう •天体の環境と安全を保全する平和利用を大目的としつつ、その実、一番入れたいのは“民間企業を交えた資源開発の推進”→建前と本音を使い分けながら、新しいルールが作られるのだと思います •主な二国間の取り決め項目は、 緊急時の宇宙飛行士の援助、 月面で活動する宇宙物体の事前登録ルール、 月面の科学データのオープンフリー化の推進、 月面の歴史遺産の保護、 月面資源の採掘と利用の推進 月面における安全区域の制定と公表 月周回軌道のデブリと宇宙機廃棄のコントロール 宇宙ビジネス目線では、 ・データのオープンフリー ・宇宙資源 ・安全区域の制定 については、かなり気になる所。 国家主導でルールを決めたり無償の政府アセットが出回るのは、市場の信用に繋がり投資を促す一方で、企業活動を毀損することにもなり得るため、さじ加減が極めて絶妙でないといけないです。 4月に出た日本の宇宙基本計画(案)は、数年に一度の大改訂となりますが、月面探査における民間活動については、参入を促すといった程度の抽象的な記述に留まり、今回のArtemis Accordsのように、民間参入を見据えた具体的な枠組み検討からはまだまだ程遠い印象を受けます。 米国からのプレッシャーによって日本政府がどう月面と向き合うのか、政策的な分水嶺に来たと捉えています。
67Picks
NORMAL