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世界トップ研究者を教員に!東大が始める新制度の中身
渡辺 努東京大学 経済学研究科長・教授
教育も研究もオンラインに切り替わりキャンパスにほとんど足を踏み入れない日々が続き、あれ、大学教授ってキャンパスにいないと何か困ることあるんだっけ?と考えはじめたのが東大経済学部の先行事例のきっかけでした。次に考えたのは、グローバルに事業を展開している日本企業の社員には東京の本社に一度も来たことない人がいるはず。企業はそういう人とどうやって雇用契約結んでるんだろうかということ。大学内の前例を調べてもまったく参考にならず結局、教員が手分けして知り合いの企業の人事部にヒヤリングして契約の仕方を教えてもらいました。改めてグローバル企業ってのはすごいノウハウもってると感心しました。大学は企業とは違う組織だから、とよく言われますが、もちろん違いはありますが雇用の契約なんて大学も企業も違うはずない。違いを探す前に共通部分を探して企業を見習うのが賢い。これが今回学んだことです。
記事の舞台裏はこんな感じでした。企業の方々からすれば呆れかえるような、のんびりした話なのかもしれません。しかし大学を変えるには、抽象論をいくら語ってもだめで、こうやって地道に実績を積み上げ、ひとつずつ結果を出していくしかありません。東大経済学部が今回招聘したお2人は、小島さんのコメントにあるように、ほんとにすごい研究者です。教育も研究も大きく変わると期待してます。
【小島武仁】東大が帰国を熱望した「天才」経済学者の野望
渡辺 努東京大学 経済学研究科長・教授
小島さんを招聘するプロジェクトの初期には,正直言って,スタンフォードから取り戻すにはどうすればよいかと,小賢しい作戦ばかり考えていました。しかしプロジェクトを進めるにつれ考えが大きく変わりました。小島さんを東大に招聘できたとしても研究が停滞してしまっては元も子もありません。私たちも呼んだ甲斐がないし,なにより小島さん自身にとってもったいない。そうなるくらいならスタンフォードの環境でさらに実績を積み上げてもらった方がよい。私たちは作戦を根っこから変えて,まずは小島さんが実力をいかんなく発揮できる環境とは何かを考え,それを整備するにはどうすればよいかに知恵をしぼる。その上で,東大が準備できる最善の環境を提示し,小島さんと高木さん自身に東大かスタンフォードかの選択をしてもらおう。これが私たちの最終的な方針となりました。招聘プロジェクトは緒についたばかりです。新設のUTMDで小島さんが日本だけでなく世界の人々を幸せにする,誰もが驚く知恵を創り出していくのを心から楽しみにしています。
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