Toshiyuki Suzuki

橋本社長は、わずか2年で業績をV字回復させ、不退転の決意で改革を断行している。 それを象徴するのが、顧客であるトヨタの提訴だ。 2021年10月、EVに不可欠な無方向性電磁鋼板の特許を侵害していると、鋼板を製造した中国の宝山鋼鉄と鋼板を購入したトヨタを提訴、両社に各200億円の損害賠償を請求した。 さらに、12月には販売を仲介した三井物産も提訴。裁判は継続中だが、技術、そして会社を守るため、顧客への訴訟も辞さない姿勢に産業界から驚きの声が上がった。 そのほかにも、次々と合理化と成長投資を進めてきた。