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「15分以内の配達」で激戦する欧州フードデリバリー企業
大矢 アキオイタリア文化コメンテーター 在シエナ
こうした記事を読むと、いかにも欧州全体でフードデリバリーが激戦であるように錯覚してしまいます。
いっぽうボクの住むイタリアの街は県庁所在地にもかかわらず、いまだUber eatsがありません。アプリに「まもなくご利用いただけます」が表示されて幾年月。今日もそのままでした。
そうしたサービスを潤沢な選択肢から選べるのは、一部大都市圏住民の話。ちなみに都市人口が国全体の人口に占める割合が10%を超えるのは、欧州ではパリとロンドンのみです。
フードデリバリーだけでなく、ライドシェア、EV化、果てはワクチン行政まで、欧州をまとめて語るような記事には注意が必要です。ましてや「欧米は〜」というコメントは要注意。
ドラギ氏、イタリア首相候補指名受け入れ 議会の支持獲得に自信
大矢 アキオイタリア文化コメンテーター 在シエナ
イタリア国内では、テクノクラートとポリティカを合わせて「テクノポリティカ」という言葉で、ドラーギ氏が形成するであろう政権を早くも表しています。
ドラーギ氏がECB総裁時代に発行されたユーロ紙幣には、彼のサインが入っています。お手元に紙幣があったら、ご確認を。
「少年時代に両親を亡くして〜」といったプライベートから語る主要メディアも。
ただし、テクノクラートのマリオ・モンティ首相時代には、経済安定法により、一般市民の銀行預金から毎年最低34.20ユーロが税金として強制的に引き落されるようになりました。
したがって、イタリア国民全員がドラーギ氏登板に期待しているわけではありません。
なお、このロイター記事をはじめ、イタリア国外では極右と紹介されがちな「同盟」ですが、ベルルスコーニ時代に連立に加わって以来、もはや中道左派連合の1政党というのが、国内でより正確なニュアンスです。
欧州、Xマスに向け規制緩和=年明け再拡大に懸念―新型コロナ
大矢 アキオイタリア文化コメンテーター 在シエナ
3段階の新型コロナ警戒レベルで、最高(通勤・通学以外の外出禁止)のイタリア・トスカーナからです。
この地域で多くの人は、12月25日に家族・親族と昼の1時頃からクリスマス祝いのランチを始め、夕方5時頃食べ終わります。
続く26日は友人と同様に昼食。午後は散歩というのが習慣です。
そのあと大晦日も盛り上がり、爆竹で盛り上がります。
1年でいちばん気分が高揚するこの季節、いかに国民感情をコントロールしつつ各種規制で感染拡大を防げるか、ジュゼッペ・コンテ現政権の手腕に掛かっています。
いっぽう元日が過ぎると、日本のようなお屠蘇気分に酔いしれることはなく、1月2日からケロっと通常生活に戻ります。
スペインで非常事態宣言 イタリアも感染防止策強化 コロナ再拡大で
大矢 アキオイタリア文化コメンテーター 在シエナ
イタリア中部トスカーナ州のシエナからです。
リストランテ、バールなど飲食サービスは、こちらの本日10月26日から営業時間が「早朝5時から夕方6時まで」に制限されました。
夕方6時閉店は店、お客双方にとってかなり痛いです。
近年せっかく根づいてきた夕方5時頃からの軽食タイム「ハッピーアワー」も、盛り上がる頃に閉店することになります。
そもそもイタリアで多く人が夕食を始めるのは、夜の8時以降。
8時半頃、仲間と落ち合って店に入り、メニューを眺めながら「これ頼む」「すみません。それ今日ないんすよ」「え、これも?」といった会話をウエイターと繰り返したあと、アンティパスト(前菜)が出てくるのが9時半ということが少なくありません。6時閉店は、事実上ディナータイム絶滅を意味します。
いっぽう開店時刻を「早朝5時」からとしたのは、日本のコンビニエンス・ストアに相当する業態が事実上なく、バールかせ多くの人々にとって朝食をとる大切な場所であることを考慮したのは明らかです。
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