Picks
50フォロー
21フォロワー
トヨタ・ソニーなど国内8社出資 先端半導体の国産化へ新会社
Yamanaka Takayuki
トヨタ・デンソーが筆頭にいるので車載向けの安定供給を目指す話かと思いきや、2ナノメートルの先端半導体の量産化を目指す???
5年後に???
そもそも微細化には必須であろうASMLの最先端のEUV露光装置、発注してから納品までに数年かかってしまうはずなんですが……
装置が来ても量産可能になるには相当な時間が必要になるはずで、5年後の量産化というのは非現実的なまでに困難な目標だと思います。
(ずっと取り組んできたIntelですら近年は苦しんでるわけでして)
まだ詳細が報じられていないので何とも言えませんが、NHKの報道を見る限りでは、あまりに野心的な目標をあまりに安易に提示しているように見えてしまいます。
IBM、世界初の2nm半導体技術を発表 バッテリー寿命は7nmの4倍
Yamanaka Takayuki
おおIBM!
IBMはPCや半導体の製造・販売からは手を引いてしまっていますが、キーとなる技術の研究・開発はIBMが引っ張っていたりするんですよね。昔のSOIから、銅配線、Ge導入のストレインドシリコン……
今回の試作チップも独自の「nanosheet」技術に基づくものでして、これがモノになって量産まで至ればIBM凄いなぁ。(もしそうなれば当然IBMに特許料が入るでしょうから、こういう形でマネタイズしているのではないかと思います。)
nanosheetについては2017年(かな?)に発表された比較的最近の技術で、GAA(Gate-All-Around)や、日本語では全周ゲートなどと呼ばれている技術の一種です。
日本語の紹介記事としてはこちらをどうぞ。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1072737.html
もっとざっくりとした紹介記事としてはこちらをどうぞ。
https://wired.jp/2017/07/06/ibm-silicon-nanosheets/
ちなみに毎度の話ですが「2nm半導体技術」と言っても2nmの寸法を作っているわけではありません。この誤解を招く数値アピールはいつまで続くんですかね……
米エヌビディアのアーム買収、英政府が安全保障上の影響調査へ
Yamanaka Takayuki
アームは現在の半導体産業で極めて大きな影響力を持つ企業です。半導体チップの製造や販売は行わず、設計技術の提供だけを行っていることが特徴です。スマホの中枢にあたるSoCはほとんど全てがアームから設計技術についてのライセンス(いわゆるIP)を受けて開発されていますし、アップルがMacのCPUとして開発したM1も、アマゾンがクラウド用に開発したGravitonも、いずれもアームのライセンスを受けてのものです。マイクロソフトが開発予定の新チップもアームの技術を利用すると発表されています。
このアームをエヌビディアが買収してしまうと、半導体メーカーの一つであるエヌビディアが業界全体に対して広範な影響力を持つことになってしまうため、他のメーカーのみならずグーグルなどからも懸念の声が上がっていました(https://newspicks.com/news/5613912)。エヌビディアはアームの「中立性」を守ることを強調していましたし、エヌビディアはGPUを主力とするメーカーなので他のメーカーとは直接の競合とはならず問題ないという見方もありました。しかし先日エヌビディア自身もCPUへ参入することの発表がありましたし、懸念は強まっているのではないかと思います(https://newspicks.com/news/5765836)。
Bloombergの記事(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-19/QRTXGNDWX2PV01)で言及されていますが、買収計画が承認される可能性は低くなったのではないかと思います。
エヌビディア、アームをベースにしたCPUを投入へ-インテルを猛追
Yamanaka Takayuki
おお、エヌビディアがサーバ向けCPUを投入とのこと。予想された事態かもしれませんが動きが早いなと思ってます。
こうなるとエヌビディアが得意分野であるGPUという枠を越えて完全にインテルの牙城に挑むことになってきますね!インテルは苦しくなるでしょうねぇ。
ただ一方で、アーム買収は大丈夫なんだろうか?と思ってしまいます。懸念の声が出てましたが(https://newspicks.com/news/5613912)、「サーバ向け」でインテル相手であれば確かにアームベースのチップベンダと直接の競合にはなりませんが、エヌビディアがGPUに続いてサーバ向けチップでも大きな存在感を発揮する(ことが予想される)となると、反トラストの懸念の声が強まってしまうような。
【3分解説】GAFAも歓迎する巨額投資「インテルの野望」
Yamanaka Takayuki
3/23にあったインテルの発表のまとめ記事。わかりやすいです。
どうしてもファウンドリ事業が注目されてしまいますが、基本的には半導体生産能力の強化の計画です。特に米国内での生産能力を確保することが国策でもあるのでしょう。
ちなみに過去のファウンドリ事業については、インテル側からはあまり積極的な発表が無かったと思うのですが、2010~2012あたりでいくつかの半導体ベンチャーが製造をインテルに依頼していることを発表していました。当時は小規模なものに留まっていたのだと思います。
https://www.edn.com/intel-to-fab-fpgas-for-startup-achronix/
https://www.eetimes.com/intel-confirmed-as-foundry-for-second-fpga-startup/
https://www.eetimes.com/netronome-to-use-intel-22-nm-process-in-foundry-deal/
現在は製造需要が高まっていますし、大々的に事業計画の発表をしたことからも、今回は大きな顧客獲得を目指していくのでしょう。ただ佐藤元則さんのコメントにあるように、ファウンドリ事業では企業ニーズに応えられるかがポイントになってくると思います。規模や微細化技術でTSMCやSamsungに対抗するだけでなく、企業ニーズに対してきめ細かな対応をしていくことが巨人インテルにできるかどうか、注目ですね。
(全然たいしたことない話なんですが、記事にある「釜」って、なんて単語の訳語なんでしょう???)
米インテル、半導体生産の大規模投資を発表-TSMCと直接競争へ
Yamanaka Takayuki
Bloombergの記事よりもEETimesの記事の方が詳しいです。
https://eetimes.jp/ee/articles/2103/24/news060.html
Bloombergの記事ではファウンドリ―事業に乗り出す計画が強調されているようですが、どうでしょうね。Kato Junさんがコメントされているように、基本的には従来路線を継続するという宣言のように感じられています。ファウンドリ―事業に本格参入すればもちろんTSMCと競争になるでしょうが、全体としては生産能力の強化の計画であって、むしろ必要に応じてTSMCとも連携していく計画のようです。
インテルのファウンドリ―事業は10年前から話が出てたりするのですが、今回はさすがにCEOが計画として発表した(関係筋の噂ではなく)ということで、本気で事業化するんでしょうかね。
ちなみに微細化技術については、以前にこちらでもコメントしましたが、
https://newspicks.com/news/5425953
「5nm」とか「7nm」とか言っているプロセス技術は単純比較できないもので、記事中に出てくるインテルの「10ナノメートルの製造プロセス」は、TSMCの7nmプロセスに相当すると評価されているものです。インテルの7nmプロセスが実現すれば、TSMCの5nmプロセス(量産に入っている最先端プロセス)に相当するものになる予定です。遅れてますが。
マイクロソフト、半導体を自社設計へ サーバーやPCに=関係筋
Yamanaka Takayuki
Surface向けのCPUでは、既にQualcommと共同開発した実績もありますしそこまで目新しい話ではないでしょう。
サーバ向けCPUでの自主開発となると、マイクロソフトのインテル離れがさらに進むことになりますから、大きな動きになるでしょうね。インテルはさらに苦しくなってしまうでしょう。
ただ、いずれにしても、
・アーキテクチャを提供してくれるArm
・製造を担当してくれるTSMC
があってこその話でしょうから、「垂直統合」という話ではないと思います。負担の大きい部分を他社が担ってくれるからこそ設計での独自路線が可能になったという話で、川上から川下までを統合しようという話ではないでしょう。
【教養】日本人が忘れている「レアメタル」をあなどるな
Yamanaka Takayuki
レアメタルの問題では環境負荷が問題となること、いわゆる先進国がレアメタル採掘・精錬という「汚い」仕事を中国に押し付けてきたこと、は今後の成長を考える上で示唆に富む内容です。末尾のレアメタル大図鑑も参考になります。
ただ、シリコンについては言い過ぎではないでしょうか。金属シリコン(低純度シリコン)の産出量で中国が世界全体の60%以上なのは確かですが、代替が効かないものではありません。例えば中国との摩擦が話題になっているアメリカは、中国よりもロシアやブラジル、カナダから多くを調達しています。「地政学的に調達が困難になりうる重要金属のリスト」(これのことでしょうか? https://ec.europa.eu/growth/sectors/raw-materials/specific-interest/critical_en)に記載されているというのも、単に調達先が中国に集中している点がリスクとして注目されたからではないかと推測します。他のレアメタルについてはともかく、「半導体の「川上」は中国が握っている」というのはさすがに言い過ぎかと思います。
もちろんコスト面で中国企業が有利なのは間違いないとは思いますけどね。
NORMAL
投稿したコメント