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いま理系の大学で増えている「ブラック研究室」という大問題(中屋敷 均)
現代新書 | 講談社
やまぴ こ製造業 素材屋さん
確かに、ぼくも海外企業との共同研究だった上にテーマが本当に厳しいものだったので、ちょっと大変でしたね。 この場合、秘密保持の関係で逆に対外的には一切発表できなかったりするので、共同研究後の成果を使って国内の学会で発表をし卒業要件を満たす必要があり苦労しました。 また、たまに大学院修士時代に論文を出した、実験施設を借りに海外に行ったから結構自分は研究が出来ると思っている人がいますが、本当に自分で考えた理論で成果を出した人は修士ではかなり少ないのが実情ですね。 論文書いたとか、海外に実験しに行った、発表しに行ったというのは経験としてはとてもいい事だとは思いますが、本人の実力と関係があるかというとそうでは無いことも。 結局はこの記事で言う教授の手となり足となっていただけ、というケースが多いと思いますね。 (本人は楽しかったならそれでいいと思いますけど) もちろん博士課程では話が変わってきますが、ぼく自身は博士課程に進んだ事がありませんのでなんとも。 大学院ですごく感じたのは、勉強が出来ることと自分で考える事が出来るというのは別のスキル、ということですね。 基本的な勉強は得意だけど自分で理論を考える、研究の道筋を立てる事は出来ないという人は結構な割合でおり、そういう人が教授の手足となりブラック研究室の闇に飲まれやすいと感じました。 まあむちゃくちゃ出来ないけど真面目な人、とにかくどの環境でもブラック研究室だとか転職したいだとか言う人種もいますけどね(´・ω・`)
トヨタとパナソニック、EV電池を共同生産 20年に新会社
日本経済新聞
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電池は最終的には価格競争でしょうが、他の家電製品とは大きく異なり材料費が大半を占めるため大量生産をするだけではコストを下げにくい問題があります。 金属の材料費をどうにかできない限りはエネルギー密度を高めて、使用する金属当たりの蓄電量を多くすることでコストメリットを出す必要があるため、こちらは研究開発スピードがものを言うと思います。 材料費をどうにかする方法としては中国メーカーのようにリン酸鉄系など安い金属を使う方法がありますが、やはりエネルギー密度が低ければ航続距離が出ないため競争力が出ません。 安い金属で高性能な電池をつくる研究は産学両方で行われているかと思いますが、今のところギャンブル要素が高いと思われます。 もう一つ、材料費自体をどうにかする方法としては、原料となる金属を鉱山から持つ事です。金属は市況により価格が変わるとはいえ、元を辿れば鉱山から掘り、金属に製錬し、最終製品に加工するまでのコストで生産は可能なため、市場から金属を買うよりは電池にかなり価格競争力が出ます。 鉱山の権益を買うにはまたそれなりに市況の影響を受けますが、探鉱から行い製錬所建設、材料加工まで行えば問題はありません。 日本でも1社はそれが可能ですが、製錬所建設にまで至る鉱山はもうそうはないのが現実です。 本気でニッケル、コバルトの権益を取りに行くならば非鉄金属メーカー単体では資金的にきついでしょうね。主要な非鉄金属メーカーは同系列の商社、もしくはそれがないJXは一昔前にくっついた石油部門の資金も利用して権益取得に動く事がありますが、今後はトヨタ、パナソニックレベルの力も必要になってくるかも知れませんね。 パナソニックですら、電池の今後の激しい競争を見越してトヨタと手を組んでいるくらいですから。
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中国経済「崩壊」の始まりを感じさせるこれだけの理由
Diamond Online
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ほぼ土地の値段だけの話でワロタ(´・ω・`) 我々の同業では中国企業が生産量トップです。 製錬業は規模がものをいいますが、中国企業も規模が大きいだけではなくなりました。 人海戦術、エネルギー大量消費、出してはいけないガスを垂れ流し力技で乗り切った時代が終わり、技術力と管理水準の向上がすごいです。 弊社は資本関係があるため2社ほど毎年中国企業との交流もありますが、30年前はいわゆる先生と生徒の関係で、我々が先生でした。 しかしここ何年かはむしろ向こうが先生になる部分が出てきており、技術開発で負けてしまっている部分が出てきています。 交流会をしても技術に対する熱意がすごく15分くらい発表しただけで30分以上も質問が止まず逃してくれません。 2社しかこのような経験はありませんが、この技術に対する熱意がHuawei等今の中国企業の原動力になっており、本当に質の追い上げが凄まじくなっている理由なのだと感じます。 実際に工場に行った事はないのでわかりませんが、多数の出張報告書等を見る限りでは工場の現場も日本並みの管理水準、3Sのレベルになっているようですね。 そういう意味でHuawei等の中国企業は、今後あらゆる分野で強力なライバルになるかと思いますので、本当に日本企業は厳しいと思います。 鉄鋼や自動車、自動車部品、電子部品など日本が圧倒的に強い分野でもかなり力をつけてくるかと思います。 鉄鋼は大学時代の専門でしたが、早かれ遅かれうちの業界と同じようになると思います。 新日鉄、ポスコ、バオスチールの時代が来るでしょうね。
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東北大が発表した異例の“長期ビジョン”の中身
ニュースイッチ
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東北大の金属材料に関する学科を卒業しましたが、教授陣はすでに民間出身の人が結構います。まあ工学部だと他の学科、大学でもそうですけどね。 また材料学科が建てた企業との共同研究用の研究室棟もありますが、これはなかなか埋めるのが大変っぽいです。 企業が研究室を借りて、企業から研究員を送り込むレベルの共同研究はまだまだこれからみたいですね。 ちなみに東北大の金属材料学科は残存者利益的なところがあり、他の大学が次々に冶金学科を無くしてしまった一方で東北大は持ち続けたので、いまや東北大の金属材料学科が日本で一番教授陣が多いです。 1学年120人くらいですが、教授のいる研究室は50程度あります。 金属材料学科の講義も今思えばかなり役に立つ実践的な内容のものが多かったと思いますが、そういうものに限って単位を落としていたり…( ˘ω˘ ) あまり真面目ではなかったので、もう少し勉強しておけばと思いました。 鉄鋼製錬プロセスの高炉、転炉での応用事例を踏まえた移動現象論や、素材産業にまつわるLCA、LCCの計算演習など民間での経験があったり、経済出身の先生がいたりしたので、多様性もあって面白かったですよ(謎の宣伝)
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