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【核心】N高は、進学先の選択肢になり得るか?
Nobuo Kawakamiドワンゴ
99%の卒業率について。ちょっと休み中で正確な数字がすぐには確認できないので、適当なレスをします。
卒業率というのは、なんとなく入学者の中から卒業者の数がどれくらいかを想像すると思いますが違います。これは教育業界の悪しき慣習だと思うのですが、3年生の4月1日に在籍していた生徒が分母にするのが一般的です。つまり途中で不登校になったりとか退学した生徒は含まれません。N高も周りの慣習に合わせないとそれはそれで誤解を招くので同じ方法で算出した数字を出していますが、ちょっと欺瞞に満ちた数字だと個人的には思っていて、別途、入学者の中から卒業した割合も参考数字として出すように指導しており、それは確か8割ぐらいだったと思います。(すみません。最新の数字を把握していませんが)
いずれにしても、N高は通信制高校としてはとても高い数字だと自認していますが、この辺りは先ほどの説明のように他校については正確な統計があるものではありません。
「N高」に是正勧告 元教員「休日にSlack通知音の幻聴きこえた」会見で激務語る
Nobuo Kawakamiドワンゴ
(6/12 23:58追記あり)
弁護士ドットコムさんはいつもこのような恣意的な弊社側のコメントの引用をされるのですが、「真摯に受け止める」という文言をまるで記事の中身を認めたかのような位置に置かれています。
5月24日のダイヤモンドオンラインの記事においても「角川ドワンゴN高は『教員1人で150人担任』が当たり前の超過酷職場だった」というタイトルで、当学園の労働環境が非常に過酷であるという内容が掲載されています。
その際にも当学園側の見解をHP上に掲載しました。https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/12828.html
担任1人あたり150人の生徒は事実ですが、N高は全日制高校ではなく、通信制高校であり、教員は生徒ひとりあたり年1回5日間のスクーリング以外は授業をおこなう必要がありません。また、N高は分業化とITによる自動化を進めており、教員の負荷を少なくする努力をおこなっています。結果、事実として、N高のネットコースの教員の平均残業時間は21.5時間となっており、見込み残業手当の40時間を大きく下回っています。つまり大多数の教員は実際の残業時間よりも多く残業手当を受け取っています。もちろん見込み残業時間を超えて残業した教員へは割増の残業手当を支払っています。サービズ残業のような残業代の不払いはありません。明確に禁止しています。90時間の残業も調査しましたが、事実ではありませんでした。
労基署から是正勧告を受けたことは事実ですが、内容については、この記事の法律の条番号の羅列から受ける印象とは随分と異なったものであると考えています。
(追記)ただいまN高側の見解を公開いたしました。
(1)労働基準監督署から頂戴した是正勧告の内容について
https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/12941.html
(2)私学教員ユニオンへの抗議について
https://newspicks.com/news/5930093?ref=search&ref_q=%E7%A7%81%E5%AD%A6%E6%95%99%E5%93%A1%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3&ref_t=top
N高が2020年度の大学合格実績を発表、東京大学に4名が合格
Nobuo Kawakamiドワンゴ
N高は世の中に認知されるために大学合格実績をあげることは目標としますが、生徒に対して、大学合格実績をあげるために無理矢理、勉強させたり、複数受験させたりみたいな誘導はおこないません。
東大合格できる生徒を10名集まったら、半分は海外大学を目指してもらったり、大学受験ではなくプログラミングや現代数学など高校の範囲を超えた学習、投資や起業など普通の高校生活では得られにくい経験を与えてあげたいと思っています。
同じ東大合格者を出すのだとしても受験勉強だけをしたわけでない多様性のあるエリートを供給できるようになりたいと考えているのです。
そして偏差値の輪切り教育を打破する。そのためにも矛盾するようですが、従来の教育の価値観においても、きちんと結果を出していく。そうでなければ教育は変わらない。そう思います。
【ドワンゴ夏野】「従来の教育」に、馴染む必要なんてない
Nobuo Kawakamiドワンゴ
夏野さんとはN高の立ち上げ時のコンセプトデザインから、いっしょにやってきました。
N高がユニークな学校としてうまくいった理由として、夏野さんや私を含めたドワンゴの立ち上げスタッフの多くが教育業界以外の人間だったということが大きいと思います。
たとえば公教育の分野にKPIやマーケティングの手法を持ち込んだのも、ぼくらからすると当然のことだったわけですが、教育業界としてはありえないことだったのだと思います。
ただ、公教育に資本主義側の論理を持ち込むのはある意味危険なことでもあり、実際に公教育の民営化が進んだ米国では、大きな弊害もおこっています。
N高の場合、そういった批判は幸運にもされていないのですが、その大きな要因は、夏野さんにしろ、ドワンゴにしろ、単純に資本の論理で利益を追求してきたわけではなく、i-modeにしろ、niconicoにしろ、利益をあげてきたということより、世の中を変えてきたんだというところに自負があるという点だと思います。
ぼくらがN高で使っているKPIとはお金の効率を示すものなんてひとつもなく、すべて生徒の満足度やなんらかの学習に関する進捗度を示すものばかりです。民間=利益追求のイメージからは、かなりかけ離れた文化だと思います。
人間の本体は心臓でもなければ脳でもないという価値観
Nobuo Kawakamiドワンゴ
ホモデウスは、まだ読んでないのですが、似たようなことが書いているんじゃないかと思っています。
ここに書いてある要点をかいつまんで書くと
・ 人間の知性という概念がちゃんと定義されてなくて、ひとによってバラバラである。
・ 人間が知性だと考えているものの多くは、持っていると思い込んでいるだけで、実際には社会が持っている、と考えるべき。
・ 人間の知性は本来は肉体とは別の存在として認識すべきである。
・ クラウドサービスにより人間の知性の外部化は現在進行中である。
ここまでは古来から既知、自明のことをあらためて言い換えているだけ。
・ VR+AIにより、脳にチップを埋め込んだりしなくても、AIと人間の知性の融合をアバター上でおこなうことが可能である。
・ VR+AIにより、教育のパッケージ化が可能になる。知識を文字通り脳にインストールすることができるようになる。
・ 現在の技術の進化の必然として、人間という存在を肉体+脳とは切り離した存在であるという認識、価値観が変化するのは避けられない。
このあたりはあまり指摘しているひとがいないんじゃないかと思います。
【若手ペーパー】変われない経産省。新世代官僚たちの「叫び」
Nobuo Kawakamiドワンゴ
NEWSPICKSがこのような記事を載せるのは非常に残念です。
一般論としても取材を受ける側は、どのような切り口の記事になるかで取材を受けるかどうかを判断するのはあたり前です。特に森川記者のように事実を取材したいというよりは、ご自分のストーリーが先にあってそれにあう内容を取材したいというような場合、(そういう記者は残念ながら多いし、特に古いメディアほど多い)、警戒するのは当たり前だし、断られて当たり前。それをこのように取材を断られたことを記事に晒しあげて攻撃するような媒体にNEWSPICKSはなったのかというのが残念。
だいたい上司の判断とは具体的に誰のことか?件の経産省若手プロジェクトはそもそも多数のメンバーで行われているはずです。森川記者の書き方は、若手プロジェクトの外からの圧力かのように思わせるものですが、若手プロジェクトの中の判断で NGになったのではないですか?
ネットのメディア力が台頭した背景には、既存メディアの結論ありきの恣意的な誘導的な報道にみんな愛想を尽かしていたことが大きいでしょう。NEWSPICKS自身がネットメディアとして早くも既存メディアと同じような道を歩んでいることに大きな危機感を覚えます。
NORMAL
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