米4月PPI、前月比0.5%上昇と予想以上に加速 インフレ高止まり示唆
AI要約(β版試験運用中)
- 14月の米国の卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇し、市場予想を上回った
- 2生産者レベルのインフレが再び注目され、第2・四半期に入り、インフレが高止まりしていることが示された
- 3サービス価格の大幅な上昇がインフレの主な要因であることを示し、変動が大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も上昇した
コメント
注目のコメント
家計がコロナ禍中の消費を使い果たしたとされる米国ですが、バイデン政権の大盤振る舞いも寄与しているものか、高金利が継続するわりに勢いが落ちません。インフレが賃上げを招き、賃上げが物価上昇を招いてインフレ期待が高まると、それを鎮めるのは容易なことではありません。
企業の生産コストに当たる卸売物価指数が高まると、その影響はいずれ消費者物価に表れます。9%台のインフレ率を3%台に下げるより、3%台のインフレ率を2%に下げて安定させる方が難しい面があるというのは屡々言われることですが、卸売物価(≒日本で言えば企業物価+企業向けサービス価格)の動きを見る限り、米国のインフレはまだ暫く続きそう。
それはそれとして、企業物価指数の上昇分が未だ半分ほどしか消費者物価に織り込まれていない我が国で、一旦下がった企業物価に反転上昇の兆しが見え始めています。企業向けサービス価格もじわじわ上がっていますので、日本のインフレも米国並みにしつこいものになるかも知れません。政府が巨額の税金を投入して表面的な物価は抑制されていますけど、日本のインフレ圧力は今では米欧と変わらないと見てよさそうに感じます。そんな中、米国はインフレを警戒して高金利を続け、日本は”基調的インフレ率”なる摩訶不思議なものが未だ2%に達しないと称して金利を抑制し続けています。庶民を貧しくし続けている日本のインフレが、米国並みにしつこいものにならなければ良いけれど・・・ (・・;