株価爆騰「東京エレクトロン」社長が語る「半導体バブル」の正体
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インタビューの印象は「盤石」。
時価総額から見ると、日本ではTELが3位で、欧州でも半導体製造装置(露光機)のASMLがNovo Nordisk、LVMHに次ぐ3位。グローバルの半導体製造装置の時価総額では、ASML、AMAT、Lamに続く4位。
「機械を作る機械」は、どうしてもサイクル(需要の激しい増減)がある。というのは機械の需要は単純化すると
・量の増加
・質の増加(新技術などイノベーション)
・交換需要
という3つだから。景気が厳しければ、量も伸びず、新技術対応や交換需要も後ろ倒しになる。
半導体製造装置は、同じような「機械を作る機械」である工作機械と比べて、量も質も増加が大きく、これまで成長してきた。結果、Kenjiさんのコメントにあるが(有難うございます!)、需要のすそ野が多様化し、昔より構造的にボラが小さくなった。昔はWindowsの新バージョンがキッカケだったりしたが、スマホは毎年新しい製品がでるし、PCもOS変更ではもはや買わない。
ただ、生成AIはCopilotボタンができるくらい。コロナ禍の在宅勤務の需要増から3-4年でPCの交換サイクルも到来するし、NPUの搭載有無や性能向上が体感でも感じられれば、上乗せ要因になるだろう。
生成AI含むAI領域では、CPUではなくGPUが必要な演算に適合していた。ただ、拡大するからこそ、より生成AIやその要素に最適化された半導体が、価格やエネルギー観点で必要。Amazonの推論用のInferentia、学習用のTrainium、また下記記事のGroqもその領域。
今はHBMというDRAMがボトルネックの一つだが、Groqなどで変わるかもしれない。ただ、最適化され安くなれば進化のためにもっと投入しより便利になり需要も増えるのが、半導体の成長の歴史でもある。
【独占取材】AI業界を騒がせる、話題の半導体ベンチャー(2024/4、NP編集部)
https://newspicks.com/news/9881554
技術的なところでは、AMATがプラズマエッチング技術(TELも同じ装置はやっている)を活用したマルチパターニングを不要にする新技術を発表していて、気になっている。
https://newspicks.com/news/8365168東京エレクトロンといえば、その業績が半導体市況の先行きを占う指標として見られるという世界有数の半導体関連企業。改めて何をやっている会社かを理解しつつ、河合社長に今の半導体バブルの実像と先行きを聞いています。今夜9時から、ぜひご覧ください。