新札発行後も旧札使用可能、新円切り替えとは全く異なる=鈴木財務相
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- 1鈴木俊一財務相は7月3日の新札発行後も旧札は期限なく使用可能とし、インフレ抑制のために旧札の使用を禁止した1946年の新円切り替えとは異なると述べた
- 2鈴木財務相は新札発行の理由として、偽造防止のためであり、外国人にも利用しやすいなどの配慮も行っていると説明した
コメント
注目のコメント
日銀が過去に発行した全ての銀行券を有効としていることは、日本における銀行券に対する信任の高さを支える一因であり、かつ先進国でも稀有な例でもあります。
実際、海外では、銀行券の改札の理由が偽造対策であることが多いので、新札の発行開始後に一定の期間をおいた上で、旧札を実質的に使用を困難化する例が見られます。久しぶりに海外旅行に行った際に、お店で旧札を受け取ってもらえなかった経験をされた方もおられると思います。
ただし、日本で全ての銀行券を有効とする枠組みを維持するためには、金融機関や公共機関、店舗等が実質的なコストを負担していることにも注意する必要があります。
銀行券を安心して使用できるようにすることは、ユニバーサルサービスの一環として、日銀の重要な役割ではありますが、将来にデジタル通貨を導入する場合には、銀行券との併存のあり方なども含めて、通貨のスイッチのあり方やそのコストの負担等が重要な論点となります。