【危機】グリコ、HOYAのトラブルが「他人事」じゃない理由
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日本流の過度なカスタマイズで自分の首を絞めるのは、本当に昔から日本社会全体で常にあり直っていません。簡単に直るのならこれほど大規模に起きるはずも無い問題、とも言えます。
独自性を求める風潮は日本の文化とも言えるので理解はできます。ただ昨今は既存のプロダクトの組み合わせで作られる製品やサービスがほとんどで、独自性を出せる部分がほとんど無いためにこのような事態を招いています。
昔は、例えば半導体チップの中身や世の中に無いソフトウェアなど、世界に先立って独自性を出せる部分が日本にも多くありました。
一方で大規模システムのカスタマイズという形で独自性を出すと、保守や改版の複雑さとコストに跳ね返ります。
背景には部署の縦割り構造で自分達の部署だけで独自性を出さないといけない人たちがあまりに多いこともあげられます。
省力化できる所は既存のモノを使い、価値を産む独自性にリソースを割けるのが理想ではありますが。独自性を直接的に産むのは経営層ではなく中間管理職という事もあり、シンプルに紐解ける問題では無いと思います。
注目のコメント
日経コンピュータの「動かないコンピュータ」が書籍化されたのは2002年です。未だに連載が続いている根深い問題ですね。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01157/
本記事で語られている以外にも、最近システム障害が目立つ原因はいくつもありそうです。SNSで影響が知れ渡るようになったことも一つでしょう。問題の構造は正しく指摘されているように思います
根本には経営者のシステムに対するリテラシーの低さ、重要度の認識の低さがあると言われます
記事の3つ目のIT技術者がベンダーに偏在している問題は、分かり易い数字があって、日本はIT技術者の7割がベンダー側にいて、ユーザー側は3割と言われますが、アメリカだと反対でユーザー側が7割だそう
ユーザー側がよくわからないまま発注し、業務の標準化の発想がなく「我が社は特殊」という認識でカスタマイズが増え、開発工数が増えるしベンダースイッチがしにくくなるカスタマイズはベンダー側は喜んでやる
さらに投資を抑えるために古いシステムをツギハギで使うことも相まって「スパゲッティ状」とも揶揄されるように複雑に入り組んだシステムとなり、ベンダーを変えたくても変えられないロックイン状態となり、柔軟性もないなかなか怖くていじれないシステムが出来上がってきました
めちゃめちゃ投資がかかり、止まると一大事という意味では大きな経営課題であり、もっと人に投資をして専門部隊を作り上げていくことが必要と感じますし、外部に発注する際もベンダー側の我田引水にならないように「設計」と「施工」を分離することも重要です①「減点方式」のような人事評価の見直し
②責任者にプロを置く(ユーザー企業)
の2点は全くその通りと思います。ただ、一方でそうしたアタリマエのことが何十年にもわたり何故できていないのか、より本質的な問題に切り込む必要があるのではないでしょうか。