アルツハイマー病、リスク遺伝子2つでほぼ確実に発症=研究
AI要約(β版試験運用中)
- 1APOE4を2つ持つ人は、ほぼ確実にアルツハイマー病を発症し、早い年齢で症状が出る
- 2APOE4遺伝子を2つ持つ人のアミロイドの濃度が高く、機能障害が早く進む可能性が非常に高い
- 3エーザイとバイオジェンのアルツハイマー病治療薬「レケンビ」の臨床試験ではAPOE4が2つある患者は治療に伴う脳内出血と脳腫脹の発生率が大幅に高い
コメント
注目のコメント
非常に興味深い結果です。記事に書かれている範囲に限定しても、次の2つのアイディアが浮かびます。第一に、APOE4の遺伝子発現抑制が、将来の研究成果により、許容できる副作用などの点で有効と判断できるなら、アルツハイマー病の根本的な治療ができるということになりそうです。この治療法の実用化の試みが、ターゲットとして進んでいくと思います。
第二に、アルツハイマー病治療薬「レケンビ」(一般名:レカネマブ)はアミロイドβの塊になる直前の状態に作用し、免疫反応でこれを脳から除去していく作用をもつとされていることから、脳内出血と脳腫脹といった重い副作用はレカネマブの免疫亢進作用自体によるものであることが確実視されることになり、当該医薬品の使用にあたっては医薬品が効く方への副作用は避けられないという点で、悩ましい選択を迫る医薬品という理解も得られます。