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【今知りたい】日本が100年前に経験した円安政策の「失敗」

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  • NewsPicks 編集部 記者・編集者

    高橋是清といえば何を思い浮かべますか。やっぱり金融政策でしょうか、それとも二・二六事件ですか。アメリカで「奴隷」になった逸話を聞いたことがある人も多いでしょう。ペルーの銀山投資で大損した話をご存知の方は是清マニアですね。

    明治・大正・昭和にかけて、波乱万丈の人生を送った高橋是清の評伝を発売した作家の板谷敏彦さんにインタビューしました。

    近現代史は複雑で、私も苦手意識があります。さらに金融政策の話となると、とっつきにくく感じますが、高橋是清という人のキャラが立っているので面白く読めます。そして円安の今、日本人が最も知るべき歴史の一つだと思います。


注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    1860年代の米国であれば、南部の黒人奴隷でも年間500ドルくらいは稼いでいたので、月給4ドルは奴隷以下ですね。
     ただ、特に奴隷がそうですが、米国の賃金労働者の収入というのはあいまいなもので、チップの額によって大きく変動します。
     米国で根強くなくならないチップ制度は、チップがなければ収入が激減しうるという労働者の存在を前提としたものです。

    なお、米国の当時の法律では、奴隷かどうかを決定するのは、賃金の多寡ではなく、奴隷として所有されているかどうかです。
     奴隷身分の最大の特徴は、母親が奴隷であれば子どもは自動的に同じ所有者に所有される奴隷になる、ということです。
     その意味では高橋是清は奴隷ではなかったでしょう。一種の人身売買ではあったでしょうが。

    高橋是清は大蔵大臣を7回、計9年くらいやっているので、功罪はあります。
     20世紀は、18世紀に英国でニュートンが始め(万有引力の法則のニュートンですが、彼の本職は大学教授と造幣局長でした)、19世紀に定着した金本位制が崩壊していった時代でした。
     まず、第1次世界大戦による未曽有の財政拡大と米国経済の勃興がありました。
     第1次世界大戦がはじまるとともに、米国の金保有量が急増し、第2次世界大戦後にピークに達し、ベトナム戦争の期間に減少していきました。
     米国以外の国からは金の流出が続き、金本位制の維持はもう無理だったのですが、日本に限らず、各国は金本位制の維持に固執。金本位制のためには、金輸出の禁止措置から金輸出解禁に移行する必要がありました。
     日本の場合、折悪しく世界恐慌の直後1930年に金輸出を解禁したため、大量の金が流出し、円高となりました。
     1931年に大蔵大臣として再登板した高橋是清は、再び金輸出を停止。円安に誘導しました。さらに、公債の日銀引き受けを財源として、インフラ整備や軍備拡大といった公共事業を進め、デフレを脱却しました。
     以後、日本は急速な円安、インフレが進み、戦争経済がそれを加速しました。
     おそらく、今の日本よりも今の中国の方が、この1930年代の日本に似ています。


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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    世界で最も早く世界恐慌の出口を見出したという意味では、日本が100年前に経験した円安政策を「成功」ととらえる向きもあると思います。


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