ビッグモーター新会社の名称は「WECARS(ウィーカーズ)」 社長には伊藤忠商事元執行役員の田中慎二郎氏が就任
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絵に描いたような事業分割。投資の王道からすればダメな会社が破綻するのを待って、債権債務関係を整理してから安く買って建て直すのが安全だが、今回は元の会社がコンプラで追い込まれて「きれいな部分を新会社のそっくり譲渡する」（汚れた部分だけを元の会社に残す）という異例な形でWECARSが設立されて、それを伊藤忠が経営するという形。なので、社名を変更しているのはWECARSの方ではなくて、負の遺産を引き継ぐBALMの方だと思う。いずれにせよ、新会社はレピュテーションリスクを少なからず負うので、買収した伊藤忠が、それをどうやって払底し、ソリッドな業績に結びつけるのか、腕の見せ所だと思う。新しい企業買収のケーススタディになることを期待したい。
注目のコメント
私がマガジンxで旧ビッグモーターの不正を暴き始めてから足掛け2年が経ちます。世の中で同社の不正が大きく取り上げられたのは、追及連載開始から一年後の昨年7月に行われた兼重宏行社長の会見からです。
結局のところ話に確信が持てないと、大マスコミは取り上げないし、BMの被害者の声も世論にまではまとまりません。マガジンxの読者の皆さんは早くから気がついてくれていました。
現在、私は長らくトヨタ系を中心としたディーラーの車検不正、修理不正、パワハラを追い続けています。が、世の中を動かすほどの話題にはなっていません。が、中古車に負けないくらい不正のオンパレードをしでかしていることは、これもまたマガジンxの読者の皆さんはご承知のことです。
トヨタディーラーの悪しき体質もやがて大マスコミが扱わざるを得ない時期が来るとは思っています。内偵中のネタはたくさんあります。
BMは他社に比べてやり過ぎたから世間の注目を集めたのであって、そうでなければまだまだBMのえげつない商売は続き犠牲者は増え続けていた可能性すらあったのではないでしょうか。つまりBM問題は自動車販売業界の体質そのものであるということです。
腐ったリンゴの中に新しいリンゴを入れてもやがて腐る。「悪貨は良貨を駆逐する」とも言います。「再び業界首位を短期に目指す」と宣言した伊藤忠の挑戦を非とするものではありませんが、今の中古車業界の状況を見るにつけ、やはりBMは解体的出直しを図るべきではなかったかと個人的には思っています。ユーザーから否定的な意見が多いのは、仕方がないと思いますが、以前の形からは確実に良くなると思います。変わらなければ、市場から淘汰されるだけですので、社名とともに、組織が生まれ変わる事を期待して、心から応援したいです。
旧ビッグモーターは、社名を「BALM」に変更して損害賠償への対応や負債の処理に当たる。
中古車販売の新会社は「WECARS」。
旧ジャニーズが「SMILE-UP」になり被害者の補償に当たり、タレント事業の新会社が「STARTO」になったのと似てますね。
どちらの会社もマイナスからのスタートですが、過去をしっかり清算して、今度は従業員やお客様に向き合う良い会社になってください。それができれば世間も応援すると思いますよ。
