NY株反落、570ドル安 利下げ開始遅れ観測で
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きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。
下げ幅は570ドルを超えました。
この日発表の第1四半期の米雇用コスト指数(ECI)が予想を上回ったことで下げ幅を拡大。
ECIはFRBが重視している指標ともされており、この結果を受けて米国債利回りも上昇。
米株式市場はネガティブな反応を示しました。
本日は月末ということもあり、ポジション調整の売りも出ていたようです。
取引開始前までに発表になった決算は概ね良好な反応を見せていますが、明日のFOMCの結果発表を控えて、米株式市場はFRBのタカ派姿勢を警戒した模様。
一部からは、明日のFOMCの反応は限定的になるとの見方も出ています。
金利据え置きが確実視されていますが、政策決定後のFRBの主なメッセージは、利下げは否定しないものの、判断にはさらに時間が必要で、明確な証拠が出るまで様子を見るといった内容が見込まれているようです。
FRBは現在の利下げの織り込みに満足しており、市場に大きな変化を与えることもないという話。
4月の米株式市場は月間で半年ぶりに反落して終えました。
ただ、S&P500は昨年10月の安値から25%超上昇しています。
米経済が高金利に耐えられると見て、投資家がAI関連への投資を積極的に進めたことが背景にありましたが、ここに来てFRBがタカ派姿勢を継続する一方で、頑固なインフレが経済を弱体化させるのではとの疑問も浮上している模様。
原油価格は落ち着いていますが、金利もVIXも上昇して再びFEARに。
これだけ金利高下では仕方なく、市場は金利と米国景気の行方について見極めたい状況(コレが実際変化兆しもあり)。