【現場ルポ】潮干狩り気分で「レジャー密漁」を直撃 「ついうっかり」「わずかなアサリ」が前科に
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潮干狩りや磯遊び、アウトドアレジャーが楽しい初夏に一気に増える「レジャー密漁」の現場ルポです。漁業権エリアで魚貝を獲れば、たとえ遊びのつもりでも「密漁」になります。
近年、「レジャー密漁」が増えています。
4月中旬、記者がふなばし三番瀬海浜公園を訪れたところ、
あちこちに「密漁禁止」を呼びかける看板があり、エリアを分ける杭があるにもかかわらず、漁業権エリアに侵入し、貝を獲る人々の姿がありました。「ここで獲ってはいけないことを知っていますか?」
そう記者が呼びかけても、半数は無邪気に貝を獲り続けました。
「皆さん、罪を犯している意識があまりない」と漁協担当者は言います。レジャー密漁への対応に苦慮する漁協は、海上保安庁に取り締まり強化を要請。海保は獲った貝の量に関わらず、「一律に取り締まっている」と強調しました。「ほんの少しだけ」「初めて来た」といった言い訳は通用せず、前科がついた男性もいます。
家族連れにこそ知ってほしい、水産資源の管理と密漁についてモラル醸成を促す記事です。
注目のコメント
漁業を行うには、漁業権という免許が必要で、一般の方が無断で水産物を採取するような行為は法律違反になってしまいます。
一方で潮干狩りや釣りなどレジャー目的の「遊漁」は、各都道府県の条例やその場所の漁業権者が設けた規則によって定められているため、全てが法律違反になるわけではありません。許可された場所であることを事前に確認することが大切になります。
ただ、確かに法律違反なので違反者が悪いとはいえ、OK・NGが場所によってまちまち、柔軟性はあるものの、それを周知しきれていない立法側にも多少の責任はあるようには思います。
なお、記事ではレジャーが密漁になるケースが取り上げられていますが、それらはまだかわいいもので、犯罪目的のより悪質な密漁こそが本来的には注目されるべき行為です。例えば、北海道の利尻では、ナマコの密漁・中国への横流しが後を絶たないと聞きます。ナマコはもはや落ちているのを拾うだけで簡単に採取できてしまう一方、乾燥ナマコなどは漢方薬として高額でやり取りされていると言います。ダメなものはダメなのです。
「昔は〜」とか「海はみんなのものだから」とかじゃなく、ダメなものはダメ。
海外では海産物を持っていると、子どもに「それどこから持ってきたの?海から勝手に持ってきたんなら警察に連絡するよ」と言われる地域もあるそうです。
教育や周知がきちんとされてるということですね。
漁師の利益のためだけに、ということではなく、海や海の生き物は国も自治体も漁協も含め、多くの人が「みんなのため」にお金や人をかけて守ってるんです。
(みなさん言いたいことは色々あると思いますが)
アサリとか牡蠣くらいいいじゃん、ではないのです。
管理せずに好き勝手すると、生物多様性も治安も災害対応も崩れるのです。
海のことはみんなで考えましょ。
管理の先に昔みたいにめちゃくちゃ海が豊かになったら、そのときどうやって磯遊びや市民による狩猟みたいなことについて楽しく議論しましょ。国民共通の財産である公の水面を、特定の職業の人たちが自らの利益のためにいわば勝手に囲って排他的に設定される「漁業権」ってなんだろう、と思わないでも無いですが、法律は法律ですからね… 無垢な子供たちは不満に思うでしょうが、規則は守らなければなりません。 (^^;