【ビザスクCEO】米国M&Aで大赤字。「リサーチ不足」を猛省
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タラレバの話にはなりますが、事業面からみた今回のコールマン買収の反省点は2つでしょう。
① コロナ禍でM&A案件が減っていることが、ENS市場の成長鈍化につながることを予測していなかった
② 市況が悪化しているにも関わらず、採用を絞ることをしなかった
ビザスクの減損のニュースを聞いた瞬間は、「コロナ禍」という誰もが読めないイベントが発生したことによるunluckyだったのかなと一瞬思いました。
が、買収自体はコロナのイベントが発生した後だったことから、コロナの影響を見誤ったことが大きな反省点だったと言えそうです。
国内におけるエキスパートネットワークサービスの先駆けとよく言われるビザスクですが、私がBCGにいた頃は外資系のGLGやGuidepointを多用していました。
その点から言うと、後発なのに国内シェアを奪還していったサービスがビザスクというのが私の印象です。
コールマンも業界2番手と言われてはいますが、ビザスクなら同じように首位奪還を狙える可能性もまだあると思います。
日本発のグローバルカンパニー、応援しています。
注目のコメント
まず挑戦していること、のれん全額減損発表による株価下落はほぼなかったこと、代表がメディアの取材から逃げないこと、等など、同じ上場企業の経営者として、その胆力と覚悟に拍手を送りたい内容です。当社も活用しているサービスなので引続き応援したいです。
端羽さんが何度も「反省」という言葉を口にしたのがとても印象的でした。インタビュー中は未来を見据えて前を向いていましたが、この2年間は本当に大変だったと思います。そこで得られた知見を率直に語ってくれたインタビューは今後、海外を目指す日本企業の人にとって、とても示唆に富むと思います。
「psyhic distance paradox」という概念があります。要は「近い」と油断してしまうという話です(オリジナルはカナダの小売りがアメリカで失敗する研究です)。同業だから、日本で成功しているから、ということで油断してしまったのかなと感じました。
ただ、Sonyも映画ビジネスは当初大失敗と言われ「いつ売りに出すのか」が毎年新聞に取り上げられていたのですが、いまや企業な収益源に育っています。してしまったことは取り返せないので、これからですね。