【スクープ】グーグルが日本のマスコミに「宣戦布告」か…新聞社に突きつけた「不平等条約」の中身と「AI記者」驚愕の実力
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産業革命に次ぐ技術革新である情報革命に基づく生産活動は、本来限界費用ゼロでプラットフォームは利潤を稼げないはずのところ、市場を独占することによって利潤を確保している。が、製造業と異なり人手を必要としないので利潤の恩恵を受けれる層は限定されてきるため貧富の格差は拡大し、社会は分裂し維持できないところまで追いやられ、早晩規制せざるを得なくなる。
そこからがスタートで、情報を自由に取得加工し組み合わせることで新たなイノベーションが加速する社会が生まれる。
こうした観点からは、マスコミが生み出す記事にイノベーションによる付加価値があるかどうか?ということが重要で、そうした記事を作り続けられるビジネスモデルを維持できるか?ということが論点。
注目のコメント
「生成AIを含むサービスにも記事を利用する」と最大のプラットフォーマーであるグーグルから迫られれば、新聞社はNOとなかなかいえません。また、いまの日本の新聞社の経営者の中で、自社の記事が生成AIによみこまれ蓄積されてしまうことの危険性がわかっている人は数少ないでしょう。
読売新聞グループ本社社長の山口寿一が、するどくその危険性を業界内で提唱していますが、読売自体はこの「不平等条約」に判をついたのか?
いったん生成AIに読み込まれてしまうと、出典を明示することなく、記事が勝手に使われることになることは、ニューヨーク・タイムズVS OpenAIの訴訟の訴状を読むとよくわかります。
アエラで一度この問題を書いていますが、参考までにリンクをはりつけます。
https://dot.asahi.com/articles/-/215980?page=1「今回の契約更新でグーグルが提示してきた『生成AIを含むサービスにも記事を利用する』という条件は、このSGEのような機能を使って、ゆくゆくはグーグルがニュース記事の『まとめ』を作れるようにするための布石ではないか。」
まったくその通りだと思います。ニュースに限らずコンテンツ制作者が、AI要約の下請け化する未来が見えます。ミュージシャンがサブスクサービスに取り込まれたのとよく似ています。プラットフォーム側にメディアが求めてきたのは、どのメディアが発信したニュースなのかを明確にわかるように表示すべきというものでした。スマホを見ていると、まるでヤフーやLINEがニュースを発信しているように見えてしまいます。メディアのサイトへのトラフィックはもちろんメディアの存在する見えない状況です。こうした発信元が見えない状況は、メディアの経営という問題だけでなく、情報の真贋も見えにくくし、結果としてフェイクニュースを生み出す温床になっています。
今回の記事が指摘しているGoogleの動きは
この状況をさらに悪化させるものです。誰が発信者かを明示することは、ネット空間を健全にする最初の一歩です。Googleはそのことを強く認識すべきだと思います。