円相場 1ドル=153円台に迫る 約34年ぶりの円安ドル高水準に
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日本人が海外の先進国に行って感じる物価と先進国の外国人が日本に来て感じる物価が同じになるドル円の相場は、90円台から100円台というのがおそらくは大方の見方でしょう。
デフレと低インフレが長く続いたがゆえ本来高くなり続けなければ価値が維持できない日本の円が、逆に極端な円安に動いた背景に、日銀が長く続けた円の毀損策、すなわちモノとサービスの裏付けのない円を大量に供給し、金利を低く抑えて円の魅力を落としたことがあるのは間違いなさそうに感じます。そして今では、政府が大量の補助金をばら撒いて物価を抑えていることを斟酌すると、日本のインフレ率は実態的に欧米と変わらぬどころか、見方によれば欧米より高い状況にあるのですから堪りません。インフレ率の高い国の通貨は安くなるのが当然ですからね・・・ そして補助金をばら撒いてガソリン代や電気代を下げ、資源の輸入を増やして貿易赤字を定着させること自体、円安を促進する要因です。こうした諸々の状況を放置したままでは、たとえ為替介入しても、効果はたぶん一時的。
「アメリカの消費者物価指数の発表を受けて円安が加速し」というのは瞬間的な現象としてその通りでしょうが、他国の物価が極端に高く自国の物価が極端に安いのは、(かつて後進国と呼ばれた)発展途上国に特徴的に見られる現象です。ドル円相場が購買力から見て適正な水準に戻ることはもう無いかもしれないと絶望的な思いに駆られないでもありません。
日本国民の購買力を世界の中で途上国並みに落としてよいはずがありません。瞬間的な動きもさることながら、なぜこんなことになったのか、根本的な原因と真剣に向かうべき時が来ているような気がします。 (・・;
注目のコメント
自動車メーカーさんなど日本の輸出企業には、この円安による為替差益をたっぷりと国内還元していただきましょう。ボーナス上積み、下請けからの仕入れ代金上乗せ、期待しています。
米国のCPIコア指数の前年比上昇率が昨年12月3.9%、今年1月3.9%、2月3.8%、3月3.8%と下げ渋っています。FRBが6月か9月どころか、年内に利下げに着手できるのかすら、厳しい数字かもしれません。注目の米国のCPIが市場予想を上回り「3.8%」となりました。これを受けてアメリカの利下げが「6月」→「9月」へと後ずれする見通しに。高い金利水準が続くならば、まだドル高人気が続くため、円安が加速し152円台に。株価は一旦、調整局面になるでしょう。