ソラコムの「スイングバイIPO」に学ぶ、IPO達成の秘訣とは?
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IoTプラットフォームの提供するソラコムが、2024年3月26日にスイングバイIPOという独自の手法で、東京証券取引所グロース市場に上場しました。数奇なタイミングで、同社に籍を置くことになった筆者ですが、飽くまで、一般の視点で寄稿しています。そのIPO達成の秘訣を、元アマゾン(AWS)中の人として考察してみました。
注目のコメント
ソラコムの中の人になったTatsuの記事です。
ソラコムはIPOを経て、創業期の1章、M&A後の2章を経て、上場後の3章に入りました。
記事にありますように、引き続きAmazonカルチャーの良い部分を踏襲しつつ、日本発グローバルプラットフォームを目指して、探究と深化を止めることなく、ビジョンを追求していきますーこういった、公開情報ではあるが、その文脈を理解されている方が解説されるからこそ見える景色、はとても面白い!
成功と失敗の境目は、個人も組織も、わずかな違いの積み重ねであることが多い。そのわずかな違いは、生まれたり囲まれている文化・環境に起因するものも多く、それによる当たり前の違いの累積が大きな差となる。
だからどういう環境にいるかというのは重要だと思うし、その環境が個々人に合うのかも重要だし、社会的前進を生むものを「当たり前」にしていけるかが社会全体としては重要だと思っている。
新規事業のリスクリターンは、既存事業とは異なる。イノベーションのジレンマに書かれている「別組織」が代表的な方法論で、基本は「分ける」。
ただ、その分け方も、色々変わってきている。昔は既存企業の中での別組織。その後スタートアップ+VC。最近はそれらに加えて、スタートアップ含めたオープンイノベーション・CVCや、自己出資含めた社内起業、そしてミドル・レイターになったときには大企業による買収や戦略面含めた業務資本提携、そしてそれを時限的にやった「スイングバイIPO」。方法論がどんどん増えていくことが面白い。
なお、ソラコムが「アマゾンのDNAを引き継ぐ」と表明していたことは知らなかった。退社・起業することで分かれる、だけど引き継ぐ、この矛盾が興味深い。またスイングバイIPOのパートナーがAmazon・AWSではなくKDDIであったことも、興味深い(Amazonは、ソラコムがこれからさらに世界で大きくなれば、どう振り返るだろう…)。