ウォール街の新入社員、年収3520万円-ロンドンとの差が一段と広がる
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母校Kelloggのボランティアをしている関係で、先日Dean(スクール長)と会話をしたとき、2023年度の卒業生の平均年収(メジアン)が日本円で3000万円を超えたと聞きました。高額で驚きましたが、ウォール街の相場はそれよりさらに上をいくと言うことですね。
ラスベガスの高級レストランのウェイターはチップだけで一晩15万円稼ぐそうですから、200日働けば、こちらもチップだけで年収3000万円になります。これがサステナブルかどうかは分かりませんが、日本の外はこんな状況だと言うことを、ちゃんと知っておく必要があると思います。
https://www.kellogg.northwestern.edu/news/blog/2023/12/08/employment-outcomes-2y-class-of-2023-full.aspx
注目のコメント
ウォール街における新入社員の報酬がシティのそれと比べて高いか安いかを議論することは、大して意味があることとは思えない。その理由は①新入社員の給与がマネジング・ディレクターなど上級ポジションのそれと比べて「誤差の範囲」くらいの額であること、②新入社員のうちキャリアの大半を最初に入った金融機関で過ごすものはほとんどいないこと、③力のあるものであればウォール街(ニューヨーク)とシティ(ロンドン)を勤務地で行き来する人が多いこと、の3つです。
新入社員の給与は社内でほとんど差がないので、他の業種の新入社員との比較には便利かもしれませんが、それ以上の意味もそれ以下の意味もありません。新入社員といっても、学部新卒のおこちゃまではなく、別の仕事を経験した後、MBAを取得した後の若者の話だから、日本の新卒採用マーケットとの比較はちょっと違うんじゃないかと。秋田さんが仰るKelloggも学部ではなくノースウェスタン大学のビジネススクールで、多くの学生は一度働いてから学んでいます。なお、いわゆるトップMBAの修了者は以前から一年目から平均でUSD150-200Kは貰っていましたが、それが近年さらに騰がってるということなのでしょう。