ユーロ圏3月CPI、横ばい予想に反して鈍化 利下げ観測を後押し
AI要約(β版試験運用中)
- 1ユーロ圏の消費者物価指数上昇率は前年比2.4%となり、前月の2.6%から鈍化した
- 2食品、エネルギー、工業製品の価格上昇が鈍り、ECBの利下げを後押しする結果となった
- 3投資家は4月11日のECB理事会で利下げが決まる可能性はほとんどないとみているが、6月の利下げ、今年後半にさらに2、3回の利下げは完全に織り込み済みだ
コメント
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記事が指摘するように、財関連の主な3つのカテゴリーの上昇率がいずれも鈍化したことは、ECB執行部による3月時点の見通しと整合的であったと思います。
これに対して、サービス価格の上昇率が悩ましいことは事実ですが、財とサービスの双方を含めた総合インフレ率が及第点であったと考えることは可能です。また、先に公表された失業率も僅かですが上昇しています。
私自身は、次回の執行部見通しを踏まえた上で6月から利下げを始めることが合理的だと思いますし、今後に公表される景気関連の指標も含めて基調を確認すべきだと思いますが、理事会メンバーの間ではより早いアクションを志向する意見も散見されるため、注意が必要です。