現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意識」身勝手な「社会正義」とどう向き合うべきか?
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アメリカの社会心理学者ジョナサン・ハイト著「社会はなぜ左と右に分かれるのか」によれば、人間の道徳観を刺激するファクターは6つ(可哀想/自由/フェア/忠誠/権威/神聖)あり、このバランスで人それぞれの道徳観が形成されるそうです。
その中でも、「可哀想」な事態に反応する道徳観はかなり一般的で、いわゆるリベラルな人も、逆に保守的な価値観を持つ人であってもしっかり反応するとのことです。
しかし、可哀想な人を助けたい、という行動原理だけでは社会は成り立ちません。社会は利害関係が絡み合っており「あちらを立てればこちらが立たない」という関係も多く、また、1人の人間の中ですら様々な立場を持つこともある複雑なエコシステムだからです。
SNSを見れば毎日こうした感情が刺激されますが、冷静な議論もまた必要ということだと思います。
注目のコメント
生きづらさを表出するのは決していけないことではない。むしろ今まで言えなかった人が声を上げられるようになってどれほど救われていることか。そのことは心から思います。
他方、生きづらさを一種のアイデンティティにして、生きづらさという名のお札(ふだ)を額に貼るようにして人と接している様を見るともやもやすることもしばしばです。
よそのSNSでよく見る光景です。