波 2024年4月号
新潮社
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インティマシーコーディネーターという仕事について、高嶋政伸さんののエッセイ。男性俳優、それもベテラン男性俳優の目線から、ここまで解像度高く語られる記事は始めてみました。文章もとても上手で、役者という「因果な職業」を極めているプロの目線、そして人間としての目線が複雑に絡み合っている。
インティマシーコーディネーターの方に直接インタビューさせていただいたとき「男性の俳優さんからもありがたがられる」とおっしゃっていたのは、こういうことかと思いました。
下記のような葛藤を超えて良い作品に貢献するためにインティマシーコーディネーターがどのような役割を果たしているのか、ぜひ読んでほしいです。
「この瞬間は、今でも、忘れられません。
そこにいたのは、綺麗なおべべを着て、可愛い簪をいくつも差した、まだあどけない「少女」でした。リアルな現実の手触りを感じて、僕の時間は止まりました。そして、こう感じてしまいました。正直に書きます。
僕に娘がいたら、とても演じられない。」