【為末×高尾】元安倍首相の通訳が語る「道」の極め方
コメント
注目のコメント
「7:2:1」の法則と聞くと、なるほどと思いますが、7の準備とはどういうことなのかー対談相手のことはもちろん、通訳する本人のキャラや希望、そして目指す姿を踏まえた研鑽等々ーその深さがよくわかる話だったと思います。
ちょうど今日、大谷氏の記事もあるが、結局準備。目的を持った準備、その精度が重要。
準備は奥深い。すべてのシナリオに準備することは不可能。だから何を準備するかも経験・センスが問われ、準備の効率が圧倒的に変わる。どういった目的を達成したいのかを意識して準備して準備の優先順位を考えるのがとても重要。
ただ準備をすることは、想定をすること。なので準備をしたものそのものでなくても、準備の過程で瞬発力が鍛えられるとも言える。なので『通訳のパフォーマンスは7割が準備、2割が本番での瞬発力、残りの1割が運で決まる、という感覚でした。』という言葉が記事にあるが、実質は9割が準備とも言えるかもしれないし、運をつかめるかも準備にかかっているから、すべて準備とも言える。
【語録】大谷翔平の「失敗から立ち直る思考法」を分析する
https://newspicks.com/news/9758694/body/
目的を持った準備、という点で、最近印象に残っているのが下記記事でのこの言及。
準備・対策をそもそもしているうえに、その場その場で何を深く考えるかの精度。すべてを準備できるわけではないなかで、準備をして、準備で鍛えて、そして一番考えるべき点を必要な時に絞り込む。
『「佐藤康光さんの“1秒間に1億と3手読む”ではありませんが、プロ棋士はパッと盤面を見た瞬間に1000手くらいは読めるものです。そこに関しては、羽生さん、藤井さんがどれほどすごくても、おそらく自分の2割増しくらいでしょう。なのに、なぜここまで成績に圧倒的な違いが生まれるのか。これはAIの登場でわかったことですが、彼らは“最善”とされる候補手の1番手と2番手のところを深く読む。対して、私たちは自信がないから1番手から10番手まですべて読んでしまう。AIの評価が高いのは“厳しい手”、つまりは守りを顧みないリスキーな手の場合が多いので、人間的には3番手から6番手くらいの次善策が選びやすい。ですが、羽生さんや藤井さんはごく自然にそこを候補から外してしまうんです」』
「藤井聡太さんと羽生善治さんは“将棋が人間の形”をしている」鈴木大介が真剣勝負で味わった“超・天才性”「恐怖という概念がないのか…」(2024/3、Number)
https://number.bunshun.jp/articles/-/860885?page=3