黄砂、あす29日に日本到達の見通し 未明には九州地方 午後には北海道・東北地方に
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今回の黄砂は26日ごろからモンゴル付近で発達し始めた低気圧に対応して西風がゴビ砂漠上で強く吹き、そのまま27,28日と北京や天津、その他中国東北部にかけて広い範囲で黄砂が観測されたというものになります。それでも視程が2km程度はある状態で推移し、砂嵐となったのは狭い範囲で一時的なものであったようです。
現在は黄砂の中心は韓国付近にあるとみられますが、すでに濃度がかなり薄くなっており視程も5km以上となっているため、ローカルな夜のモヤなどとの区別がしにくくなっていますが、いずれにしても顕著な影響はすでにないような状態です。日本についても29日午後に西日本から飛来し始めるとみられますが、ちょっと空が霞む程度でほぼ影響ないものとみられます(ただし洗濯物に黄砂が付着したり、車に黄砂が積もったりという様子はみられるかもしれません)。
ただし黄砂が飛ぶと大気汚染物質もそれにくっついて飛んでくるため、視程はさほど悪くなくとも目やのどに違和感を感じる方も多く、花粉症がひどくなるというのは私の実体験としてもあります。気になる方はどうぞマスク等で適切な防護を行うことをお勧めします。
迷惑な現象なようですが、日本が大陸東岸にある関係上、すでに白亜紀には日本付近に黄砂が飛んでいたのではと推定されています(まだ日本列島すら形成される前からのことです)。黄砂の周りに水滴がついて雲を作るなどして、日本付近に雨をもたらすということもあるため、およそ1年に1平方kmの中に1~5トンの黄砂が飛んできていると試算されています。古典の季語にも使われる春霞も、主に黄砂のことを指すのではと考えられています。季節が着実に前に進んでいることの現れです。
注目のコメント
北京では昨日から強い風が続いており、空気が徐々に悪くなってきています。西部地域から黄砂が飛んできており、PM2.5よりも粒子が荒いPM10の値が高まっています。
本当に黄色くなってしまいますね。子供の頃はこんなことはなかったと思います。
調べたら中国の里山がなくなったから日本まで届くようになってしまった、ということが書いてありました。