米国で「ADHDの治療薬不足」が止まらない深刻な理由とは | 需要と供給が見合わない
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定義の曖昧な“病気”は、社会がそれを作り出しているという負の側面もあり、誰かの生きづらさを言語化して救っている正の側面もあります。
僕は幼稚園の年中のとき、落ち着きがなかったり忘れ物が多かったりしたからかよく叱られ、しまいには病院に行ったらと勧められたそうです。けれど親が「これくらい普通だろ」「こんな幼稚園にはいられない」と僕を転園させました。次の幼稚園では普通に受け入れられ、その後は何事もなく育ち(多少の悪ガキではありましたが)、今では“普通のおっさん”になっています。ADHDでもなく、そういう性格だっただけなのでしょう。
年中だった僕が、幼稚園(当時の僕にとっての社会)を寛容なところに変えたことで生きづらさを感じなくて済んだように、社会がそもそも寛容であれば、ADHDの薬も必要とする人が減り、本来必要とする人に行き渡るでしょう。それが最適解なように思います。ADHDは軽度なら本当に数多くの人が悩むものですよね。
物忘れが多い。多動。いろんな方向に思考が飛び飛びになる。など様々な症状があります。
特に日本社会では周りと違うものや人に対して攻撃的な文化があるためADHDの方が本当に生きづらいなと感じます。竹本さんのご経験がよい例だと思いますが、ADHDを含めた発達障害では障害をどのように受け止め、どのように接すべきかという家族教育や家族に対する支援が重要だと言われています。それに加えて、学校や社会の理解も進むべきだと思います。
