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「紅こうじ」継続摂取の1人死亡 腎疾患、小林製薬が因果関係調査

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    元厚労省官僚、元衆議院議員 元厚労省官僚、元衆議院議員

    心からお悔やみを申し上げます。真に因果関係があるとすれば、「まさか、健康のために摂取していたものが、健康被害をもたらすとは」とお嘆きであろうと思料します。(一方、「現時点では因果関係が不明であり、過剰に反応すべきではない」という意見にも留意すべきと思います。)

    今回の小林製薬の件は、「製造過程において意図しない未知の成分が含まれていた可能性がある」とのことで、これ自体は非常に特殊なケースだとは思います(し、「紅麹」自体が有害だとも断定できない)が、ただ、そもそも「健康食品」の一定のリスクというのは、以前から指摘されています。


    ・保健機能食品以外の「その他健康食品」は、国において製品としての人での安全性や有効性の審査は行われておらず、どの程度の効果や有害な作用があるかは分からない。(その点は、一般の食品についても同じ。)

    ・にもかかわらず、「健康食品は食品なので、摂取しても安全で、なにも問題ない」と考えられがちで、過剰摂取等も起こりやすい。

    ・サプリメントといわれる錠剤・カプセル状の製品は、特定の成分が濃縮されているため、日常摂取される一般の食品よりも身体への作用が強くなり、望まない影響が出やすくなる。

    ・特に病気の人は身体の機能が落ちているため、摂取した成分の有害な作用を受けやすく、健康食品と医薬品を併用すると、医薬品が効きにくくなったり副作用が出やすくなったりする場合もある。

    ・国が安全性や有効性を審査して承認した医薬品・ワクチンには、適正に使用して重大な健康被害が生じた場合、医療費の給付等の救済の仕組み(医薬品副作用被害救済制度)があるが、健康食品にはない。


    東京都福祉保健局の調査(令和5年度「都民の健康と医療に関する実態と意識」)によると、健康食品によって身体の不調を感じた人は利用者の4%程度で、下痢や腹痛、発赤や発疹、身体のかゆみなどのアレルギーと思われる症状が多く、その他、肝機能や腎機能に障害が起きたという報告も一部ありました。

    多様な品質の健康食品が消費者の自己判断で利用されており、健康被害の正確な実態はよく分かっていないのが実状です。もちろん、健康維持・増進に寄与しているケースも多くあるわけで、いずれにしても、個々の消費者の判断の問題に帰すのではなく、メーカー、国、メディアなどの一定の対応が、求められているのではないかと思います。


注目のコメント

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    この報道だけで議論をするのは危険です。間違った議論、間違った評価は間違った対策を生み、人々を間違った方向に導きます。

    この報道には、亡くなられた方の年齢や持病の情報もなければ、どんな体調不良があったのかの情報もありません。ワクチン接種後に死亡されてしまった方の報道を受け、即座に「ワクチン接種が原因だ」「ワクチンは危険だ」と騒ぎ立てるのに似ています。

    こうした報道を目にして、サプリメントについて見直す良い機会にしていただくのは良いと思いますが、「紅麹が」などと特定の成分について語り始めてしまう方は、冷静な受け止めが必要だと思います。

    症例対象研究による関連性の評価が、大きな手がかりになりそうです。


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    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    このサプリを飲んでいる人が亡くなっても何ら不思議ではありません。サプリメントとの関係性が明らかではない状態でこういった記事が流れるのは、必要以上に悪いイメージを与えることにつながります。少しでも世間的には悪いイメージが流れると、関係があろうがなかろうがどんどん批判的な記事を出していく様な日本の慣習は、間違った情報の拡散にもつながり、あまり良い風潮ではないでしょう。

    このサプリによって腎障害が起きて、死に至ったのかどうか、因果関係を明らかにする事が良い情報提供につながります。


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    総合内科医 医学博士

    この1つの事例に関しては「紅こうじを内服していた」「腎疾患があった」「死亡した」という内容が書かれていますが、それぞれの因果関係はわかりません。「紅こうじ以外の腎疾患の原因があった」かもしれませんし、「腎疾患以外の死亡の原因があった」かもしれません。

    しかしながら、複数報告されている紅こうじ内服中の方の腎疾患の報告があることから、事態が深刻であることには変わりありません。ニュースが広がりサプリメントの存在が広く知られたことで、これまでに腎疾患をわずらったものの「原因不明」とされていた方が、「自分もサプリメントを服用していた」ということに気づいて報告するケースが考えられます。そのため、健康被害の患者数は今後ますます増えてくるものと予想されます。

    消費者としては、不用意にサプリメントを内服しないことをおすすめします。例えば、「コレステロールを下げる」ことをうたっているサプリメントは数多くありますが、実際に臨床試験で悪玉コレステロールを下げることを示したサプリメントはなく、病院で処方される薬(スタチンなど)が最も効果的です。この事件をきっかけにサプリメントの服用を見直してみてはいかがでしょうか。


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