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紅こうじサプリで腎疾患6人入院 小林製薬、想定と異なる成分か

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    専修大学 商学部教授

    紅麹は、麹菌の一種です。麹菌は、みそ、しょうゆ、日本酒、焼酎、老酒などを製造する際の発酵に用いられます。紅麹については赤色発色を伴う発酵を起こします。紅麹には「モナコリンK」というコレステロールを抑制する可能性があるとされる成分が含まれていますが、今回のような「機能性表示食品」や「特定保健用食品」、「栄養機能食品」の場合、その商品での薬効レベルの効果は実証されたものでないことについて、まず知っておく必要があります。(医薬品のように効果がはっきりしたものではないという意味です)

    紅麹菌には、「シトリニン」という腎臓障害を引き起こす毒性が強い物質を産生するものがあることが以前から知られています。「シトリニン」は、市販の紅麹米などの穀物やチーズ、日本酒、赤色色素から発見されています。ヒトや家畜で腎臓毒として作用する物質です。

    今回のケースで指摘されているわけではありませんが、今回の商品での重篤な腎障害が発生してる原因は、同一原料に含まれるこの物質(「シトリニン」)またはその類似物質の可能性はいまだ否定できないと思います(メーカーはいまのところ未検出としています)。発酵に使う麹菌の種類により「シトリニン」などの様々な物質の産生量には大差があることが知られるため、麹菌で発酵商品を作る際には、起源・系統のはっきりした菌種を使う必要があり、製造過程における慎重な品質管理も必要だったはずです。

    医薬品の品質基準であれば当然に慎重に管理し、臨床試験にも最低数年間の時間をかけ、有効性と安全性を確かめますが、機能性表示食品ではそのような非常にコストがかかるようなことはされていないと思います。

    機能性表示食品などの食品やサプリメントは、もともとの効果が医薬品よりマイルドであることにより、医薬品のカテゴリーでの販売を外して販売されたものであり、安全性の検証は医薬品のレベルに全く及ばないことは知っておいた方がよいでしょう。また、食品と言えども運が悪いと今回のように重大な健康被害が発生することがあることも知っておくべきだと思います。


注目のコメント

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    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    サプリメントによって命の危険に繋がってしまった方を何人か見た事があるので、サプリメントを勧める事はしません。また、サプリメントで寿命が延長したり、健康を維持できるのであれば、本格的に研究して全世界的に打ち出せば良いので、知る人ぞ知るサプリメントほど個人的には危険な様に思います。


  • Stay Fit Clinic 株式会社なべふぁ 医師 産業医

    医師という立場からサプリメントはお金がある人と興味があれば買えば良いといつも患者さんに言っております。効果があるなら薬として保険適応になるだろうと。あくまでも生活習慣改善が土台にあるべきで、その『補助」としてサプリメントなので、健康とビジネスの天秤が取れなかった良い例かなと思いました。


  • Polymer manufacturing industry Principal Research Scientist

    一部の紅麹菌株が生産する有毒物質シトリニン(いわゆるカビ毒)に対して、欧州では本件よりも前から注意喚起がされていました。しかし、小林製薬の製品からはシトリニンが検出されず、原因不明のままです。

    ところで、野菜や菌類には、微量だから無視されているが毒性のある成分が含まれています。ジャガイモのソラニンなどが有名です。健康食品は天然物の特定成分を抽出・濃縮したものですから、望まない成分も一緒に濃縮されることは化学的に十分あり得ます。今後の分析と対策が待たれます。


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