米FRB、金利据え置き 「年内3回利下げ」維持
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きょうの米株式市場でダウ平均は大幅続伸。
上げ幅は400ドルを超えました。
午後のFOMCおよびパウエル議長の会見を受けて上げ幅を伸ばしています。
金利は予想通りに据え置かれた一方、FOMC委員の今年末時点での金利見通し(ドット・プロット)は中央値で年内3回の利下げを維持しました。
直近のインフレ指標がインフレの根強さを示したことから、2回に減少するのではと見られていましたが、変わらずでした。
ただ、その時点での米株式市場の反応は鈍かったです。
中央値で年内3回の利下げが維持されたとは言え、2回以下とで人数は拮抗。
19名の委員のうち9名が2回以下を予想していました。
また、PCEコアの予想を12月の2.4%から2.6%に上方修正していた点も影響した可能性もありそうです。
一方、今年のGDP見通しは上方修正していました。
その後のパウエル議長の会見を受けて、米株式市場は上げ幅を伸ばしています。
議長は「今年のある時点での緩和開始が適切」と繰り返したほか、「保有資産の縮小ペースをかなり早期に緩めることが適切」とも述べていました。
また、1、2月のインフレ指標は信頼感を高めなかったものの、インフレ指標には季節性がある可能性にも言及しており、ハト派な印象が優勢だったようです。
イベント無事通過。
注目のコメント
市場の動きとしては、結局それぞれの動きを逆回転させるだけという感じで、とりあえず警戒感は緩んだ雰囲気ですかね。
目に付く動きとしては、米国債が短い年限のものほど買われて利率を大きく下げていて、逆イールドを大きめに解消する動きを見せていることでしょうか。
社債もハイイールドのものから買われていてリスクオンの雰囲気。
株もゴールドもビットコインも債券も円も直後の動きとしてはみんな買われる結果。
直前まで上げていたドル指数、原油やコモディティ、VIX指数は下がりました。
基本的にはこれまでの市場のあり方が容認され、リセッションへの警戒感も大して感じられず、米国債だけは次のステージに歩みを進めているような感じですかね。
個人的には、インフレ懸念かリセッション懸念かどちらかが市場に現れるのかなと思っていましたけど、そういう雰囲気は現れずにゴルディロックス継続という感じ。
今月はもう今後めぼしいイベントもない気がするし、今月中にもっと大きな調整がある気がしてたけど大して無かったなあとか思ってしまいます。
プロ達がどんな見方をこれから披露してくれるのか楽しみにしてます。