• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

学者出身の日銀総裁が示した決断力、世界で最後のマイナス金利に幕

474
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


選択しているユーザー

  • badge
    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    昨年秋の初めころ、日銀でトップクラスに偉かった人と親しい友人から「植田総裁は良く分かっていらっしゃるけど決断力無い」と同氏が話していたと聞きました。しかし今回の決断を目にすると、私が申し上げるのは僭越ですが、決断力もお持ちでありそうに感じます。 (^^;
    同窓の縁でバーナンキ氏が引き合いに出されていますが、景気を刺激する金融緩和の拡大策は政権も市場関係者も好むところで、反発の声が出る可能性の低い決断です。対する植田総裁は、景気を悪化させる可能性のある緩和縮小に挑んでいます。これをきっかけに株価が下がったり円高が急速に進んで企業の利益が落ちたりしたら、政府もメディアも出口を急いだ日銀に全ての責任を押し付けそう。
    引き締めに向けて決断力を示した米国の人物といえば、ボルカー元FRB議長が筆頭でしょう。当時ニューヨークにいた私は、あまりにも強烈な引締めに批判の声も出ていたと記憶しています。しかし、中途半端な引き締め策を”ストップアンドゴー“で繰り返してインフレ心理が定着して大変な事態になっていたこともあってか、当時のカーター政権は失業率が10%を超えるほどの状態になっても引き締めを支持し続け、ついにインフレを収束させて長期に亘る米国繁栄の礎を築くことが出来ました。ボルカー氏が批判に耐えて大胆な政策を実行する決断力をお持ちだったことは確かですが、その背景に、それを是とする政権の支持があったことも確かでしょう。
    植田総裁は黒田元総裁が始めた異次元という名の異常な政策を全て見直す決断力を示されたわけですが、前向きの資金需要が少ない中でマイナス金利政策を解除しても、銀行が有利息の準備預金を増やして利益を上げるだけにとどまれば実体経済への影響は限られますし、YCCの撤廃にしても、日銀が大量に国債を買って1%台を容認したはずの長期金利を0.7%前後に抑える施策を継続するなら、これもまた、実体経済への影響は限られます。現に、本来なら90円台後半から110円台前半にあってこそ内外価格が一致するドル円相場が150円前後の極端な円安にある中で、政策変更が円高圧力を高める様子すら見られません。異常な緩和の修正は緒に就いたばかりです。岸田政権はカーター政権のように日銀の動きを冷静に見守ることができるのか。植田総裁のみならず、岸田総理の決断力も試されそう (^_-)


注目のコメント

  • badge
    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    これだと事前にリーク記事が出たほうが市場の混乱は抑えられるということになってしまいますね。


  • badge
    追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授

    写真にある植田総裁の記者会見は視聴していて、学びが多々あります。記者さんたちが鋭いところを突いてくる質問に対し、総裁がこれまた重みのある深く考えられたお答えを誠実に返される様子は、さながらハイレベルなセミナーのようで、触発され知的な刺激を受けることが多いです。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか