銀行業界に追い風、「金利ある世界」到来-稼ぎにくさは変わらず
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利上げ局面ではほぼ無利子の預金を抱える金融機関が儲かる時代に突入するということですが、これまでにATM、通帳などの預金関連コスト、現金の取り扱いに関するコストを払って維持してきたこ事の恩恵をこれから受けて回収することができるとも言えます。
銀行の収益の源泉は金利の水準ではなく長短金利差(即ちイールドカーブの傾き)です。これは主に短期金利を適用する預金でお金を調達し、中長期金利を適用する貸出で運用するためです。現在、日本の長期金利は上限のキャップが外されているにもかかわらず0.7%台にとどまっています。これは、国債への需要が根強いことに加え、中長期的にみた日本経済の先行きやインフレへの期待が盛り上がりに欠いていることを意味します。従って長期金利が上がらない限り、銀行の収益が劇的に改善するわけではありません。