【米国発】老舗を買収、後継者を見つけるベンチャーがすごい
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地上で中小企業の事業承継をお手伝いしている立場としてコメントすると、Team Shares が成功するかどうかは、どんな社長を連れて来れるかに掛かっている。Yuzuが指摘したように、経営をできる人材が中小企業にはいないのである。そこにクレバーでスマートな社長を連れて来れれば良いかというと、そんなに単純ではない。大企業の社員のような人材は基本的に中小企業には存在しないし、仕事のやり方や文化が全然違う。彼らの心を掴みながらうまく仕事を進めていかないと反発を招いて終わる。その辺の寝技もできる経営者を連れて来れるかが最大のポイント。いわゆる日本版サーチファンドと同じですね!
注目のコメント
このスタートアップ、めちゃくちゃ面白いので、ぜひ見て欲しい。シリコンバレーでは超有名なフィンテック特化型VCのQEDが、最大の目玉投資先としていま出資しているのがTeamsharesです。簡単にいうと、世界中の事業承継問題を解決するサービスを提供。これが、2024年に日本に上陸します。
おもしろいのは、儲かっている中小企業を買収するだけではないこと。そこの従業員たちに、10年、20年かけて株式をどんどん譲渡してゆき、そのブランドやカルチャーを残しながら、後継問題を株式譲渡によって成し遂げてしまうこと。日本には年齢70以上の中小企業が250万社もあり、その半分以上が後継者不在。ここには、大量の有望なビジネスが眠っている可能性があり、日本にも目をつけているということです。
ちなみに事業承継では、M&Aなどの手法がとられることがありますが、これは転売や経営統合などを前提にしており、従業員やブランド、カルチャーの維持が難しく、それはアメリカも同じということ。Teamsharesはそうした会社をアメリカですでに90社以上も買収しており、それぞれ株式を社員に渡しながら、新しい会社として蘇らせています。
日本ではMUFGと手を組んで、買収ー事業承継のフィンテックを展開予定。注目です!Teamsharesのコンセプトもやり方も、正義の味方っぽくて上陸予定の日本でも歓迎されそうな予感がする。従業員が「雇われ」ではなくなり、株主として配当をもらうので責任とやりがいを感じていき、それがモチベーションとなって利益も上がるって最高の好循環ではないですか。
事業承継問題に希望の光を当てる、興味深い番組でした!サーチファンドやPEの新しい形で、今後の展開が楽しみなスタートアップの一つです。
買収に際してのクライテリアや判断ロジックの精度が高かったりと、裏側の仕組みもしっかり作り込まれた企業ですね。