頭の回転が速く、アドリブが利く人って天性の才能なの?
考えるツボ
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考えるとは何か。自分が好きなのは「モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね」という幼児教育の本で、人間の「知性」がどのように発展するのかを書いている一節。「分ける」という行為がすべての根本と言っていて、社内でのロジカルシンキング研修の際には必ず引用します。
(以下抜粋)
知性の働きを一言でいうなら、それは『区別する』ことだ」といいます。人間は、混沌とした状態を整理していく際、「区別する」ことから始めます。まず、大きく二つに「分ける」ことが知性の働きの始まりです。次に、分けたものから、同じものを「集める」のです。さらに、同種類のものを集めたら、集めたもの同士を「比べる」ようになります。あるいは、分けたものや同種類に集めたものなどを「合わせる」こともします。こうして、「分ける」という最初の行為は、「集める」「比べる」「合わせる」などの働きに発展していきます。即興で、こじゃれた返答ができる人は、確かに頭がいいように見えるし、評価されやすい。
たとえば、上司が振ってきた話題に即答できなかったけれど、自分の席に帰ってから、じっくりと考えて、自分なりの考えに行きついて、翌日にそれを表現するような人は、評価されにくいんだけど、それはそれでいいんじゃないかと思うんだけど。
人にはそれぞれの考えるスピードがあるし、結論にたどりつくスピードがある。普段から思考をトレーニングするのは大事だと思うけど、頭の回転の速さとかアドリブみたいな、そういう即興性によってしか思考力を発揮できないわけではないと思う。