はしか感染者相次ぐ 空気感染も ワクチン接種が必要な世代は…
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日本では広くはしかの予防接種が行われてきたことからある程度の集団免疫が形成されており、大規模な流行は近年おきてきませんが、局所的な発生はこれまでも見られてきました。はしかは空気感染することでも知られており、感染性が非常に高いのが特徴です。感染の広がりやすさを表す「基本再生産数（R０）」は、季節性インフルエンザでは1～2程度 ですが、はしかは12～18 とされています。
注目のコメント
日本国内の麻疹は撲滅されたことがWHOが証明しています。しかし、交通網が発達した現代では日本国内に麻疹が無くても容易に流入してしまう事実があります。これはコロナの時にも明らかになりました。
日本では麻疹の予防接種が行われており、基本的には感染のリスクは低いと言えます。麻疹ワクチンを２回打っていない方または打ったかどうかわからない方は、病院に行けば麻疹の抗体を確認することができますし、ワクチンを打つことも可能です。
麻疹は空気感染による拡大が非常に強いことが知られており、例えば麻疹患者が電車やバス乗ったのであれば、その車内の方への感染が懸念されます。空気感染は、咳した後もその場に残り続けて、しばらく浮遊しているのが特徴です。
病院では陰圧管理と言って、浮遊したウイルスが医療従事者に届かない等に管理されます。
非常に感染力が強い上に感染すれば重症価するリスクの高いウイルスであり、注意が必要です。記事にも詳しく記載がありますが、2000年4月2日より前に生まれた世代では、はしかの予防接種は定期接種が一回のみしか行われておらず、自ら追加接種を受けていない場合、十分な免疫がそもそも確立されていない可能性があります。
麻疹は、同じ空間に感染者がいれば容易に感染する、インフルエンザやコロナも比べものにならないほど非常に感染伝播しやすい病原体です。一般のマスクでの感染予防が難しい病原体でもあります。タイトルは「空気感染も」と優しい印象ですが、「容易に空気感染します！」と大々的に言いたいところです。
これらのことから、日本国内での感染成立は十分予想されうるイベントです。
ワクチン２回接種の効果は非常に高く、十分な予防効果を見込むことができます。過去に予防接種が１回接種のみの方、あるいは接種回数が不明な方は、血液検査で免疫が十分あるかどうかを医療機関で確認することもできますし、特別な事情がなければ追加接種を受けることもできます。該当する場合には、お近くの医療機関にご相談ください。
