ダイエー跡地に「MEGAドンキ」開業 ドンキ初、精肉の”学校”を併設したワケ
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2007年、ドンキはユニーを買収して、それらを「MEGAドンキ」に変え始めました。そのときから、それまでのディスカウントストアだけでなく、総合スーパー路線も目指し始めたことが、ドンキ躍進の大きな理由でした。結果、現在では30期以上の連続増収という異例の躍進を遂げています。
全国のドンキに訪れて売り場(ドンキでは「買い場」といいますが)を見ると、もともとスーパーだったらところを「居抜き」で出店しているため、いい意味で、スーパーらしい、ドンキらしくない店舗の店も多くなっています。ドンキの店のイメージといえば通路が複雑で商品がごちゃごちゃに詰め込まれている、というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、全くそうではなく、見た目としては普通のスーパー然としているドンキも多いのです。
今回の精肉学校併設については、こうしたGMS路線に伴う一つの政策だともいえるでしょう。
ちなみに、創業者の安田隆夫は、自著の中でダイエー創業者の中内㓛を意識した発言もしており、ダイエーの跡地にドンキができるというニュースは、小売の創業者の世代交代的な意味でも感慨深いものがありますね。
この辺りについては、自著『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』でも触れているので、興味のある方はぜひ。牛鳥豚のカットやお惣菜などの2次加工のスキルなども、三ヶ月で身につくのは画期的な取り組みだと思います。
年々精肉コーナーで従事する方も少なくなっているので、とても今後の展開が気になります。"小売"や"量販店"の従来のビジネスモデルとしての「買い物をする場」という固定観念から体験やロイヤルティなどへの広げ方勉強になります。