株価 一時1000円以上値下がり アメリカの株安や円高を受け
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1989年12月29日の過去の史上最高値から20年間に亘って下げ続けた日経平均株価が反転上昇に転じたのは、安倍総理が誕生し、円安が進んでドルで稼ぐ輸出企業を主体に企業が儲かるとの思惑が拡がった2012年12月のことでした。そこから黒田バズーカ第一弾が打ち出さるまでの僅か4か月で70円台後半だった円が100円台に達し、株価も8000円弱から2万円を超えるまでになりました。その後黒田バズーカ第2弾が打ち出されてドル円が110円台になり株価も2万5千円を超えるほどになりました。
その後も長期に亘って円がじわじわ安くなり株価もじわじわ上げ続けて来ましたが、共に110円と2万5千円を挟む緩やかな動きではありました。それが再び一気に加速して円安と株高が急進して史上最高値を更新するに至ったのは、ここ2年程の間の出来事です。2012年末以来の上昇局面は約10年。
様々な理由で時折乖離するものの、円安と株高がかなりの期間、結びついて来たのは明らかで、理屈の上でもそうあって然るべし。とはいえ円相場がいつ急激に動いて株価に影響するか、そのターニングポイントを事前に確実に知ることは、神ならぬ身には出来ません。実際、これほど急激な円安と株高を3年前に予測した人は稀であったように思います。
先のことは分からないと言えば商売にならないのでエコノミストはいろんな予測をしますけど、日銀、FRBその他の動きも含め、今は誰も知らない新しく出て来る事態が今後の相場を動かす以上、数ある予測はどれも当たるも八卦は足らぬも八卦程度に見て置く方が良さそうな・・・ とはいえ米国でラーメンが3千円とも言われるほどの内外価格差を生む150円という円の値段は安すぎます。物価上昇を伴うインフレが定着しそうな日本で日銀が引き締め方向に幾許か政策を修正し、急激なインフレが漸く落ち着く兆しを見せ賃金上昇率も大分下がったFRBが利下げ方向に政策を修正するだろうことは想像に難くなく、株価もその影響を受けるでしょう。しかしホントを言えば、こうした見方さえも今の相場に既に反映されているはずです。そうだとすると、先のことは、分かるようでいてやっぱり分かりません。確かなのは「株価 一時1000円以上値下がり アメリカの株安や円高を受け」という過去の事実のみ。 f (^^;相場物ですし、年初来の上げが急ピッチでしたから多少の調整は付き物です。また、しばらく騰勢は影を潜めるかも知れません。一方、昨年来の株高の背景に着目すればこれで潮目が変わり、下げトレンドに移行する可能性も低いのではないでしょうか。即ち、企業収益の改善、日銀の緩和(マイナス金利解除後も実質金利がマイナス圏にとどまる緩和は継続)、円安(水準はまだかなりの円安)、東証のPBR改善要請(潜在的な自社株買い要因)、インフレ、脱・中国の受け皿など。新NISAだけでここまで上がった相場でもないでしょう。