“囲いこみ”は終わり。時代は、オープン&クローズ戦略だ
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「企業間連携」というキーワード、かなりよく耳にするようになりました。一方で企業同士が連携するには、しかるべきデータを共有する必要があります。そこに不安を感じ、連携に踏み切れない企業は多いと聞きます。
企業間連携が求められる代表格とも言えるサプライチェーンの領域で、そういった不安をどう払拭し、連携を進めれるのか。富士通神さんんと『オープン&クローズ戦略』の著者である小川さんが対談しました!
個人的には、どのデータを共有し、どのデータを守るのかという見極め方の点が興味深かったです。「徐々に浸透させるしかない」というお話に終始しがちなトピックで、具体的な実践論を話せたのは非常に面白かったです。長年製造業を見てきた小川さんの視点も必見です、ぜひご覧ください!SaaSツールは一種のオープン領域で、各社の情報を1社に集めることでベストプラクティス化していくもの。自分たちでやろうとすると、それを旗振りする人がいなくなるので、難しさが増します。JVをつくるなど、旗振り役をしっかりつくることが大切です。
全部ビジネスなので、結局誰が得するのかを考えると、生データを提供する側ではなく、学習モデルやSaaSを提供する側なんですよね。
今後は良質な生データを持っているところが影響力を持つと思います。逆にその影響力を最小化するためにモデルしか持たない企業はデータの囲い込みと一般化を始めているような…。
自社でデータも取れてモデル構築とサービスもできる、それをブラックボックスにして、抽象的なインプットに対する結果物(情報や洞察)を他社に売るという事業は成功するかもしれません。
一方で、双方でデータ交換しましょう、大事な生データは直接見せないけどモデルは学習させるし、その予測はいろんなところで使うよという仕組みだとうまくいかないと思います。特に利益を求めるプレーヤーが多数関わるときは。この場合は、政府などが国として国内企業を支援するタイプだとうまくいくかもしれませんね。