ウエルシアとツルハの経営統合、検討は事実=一部報道でイオン
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ずっと前からウエルシアHDの筆頭株主はイオンで、過半数を超えている状態(子会社)です。当然にイオングループはウエルシアHDの経営に関与したいと考えていたはずです。
ウエルシア薬局の店頭には、イオンのPBである「トップバリュ」が少しは並んでいるものの、その品ぞろえは豊富ではなく、ウエルシアHD側からイオングループを推すつもりも全くないように感じます。さらには、ウエルシアPBを拡充しています。(この辺りはお店に行かれた方は感じておられることでしょう)
イオンは(コントロールが難しいウエルシアHDの代わりに)イオン薬局を子会社として設立し、イオンモール等のテナントでの薬局カテゴリーのメインテナントに位置付けています。
最近、イオンはツルハドラッグの株式を買い集め、大株主になっていますが、これもイオンがウエルシアHDをコントロールできていない証左です。ここで詳細は書きませんが、他にもいくつか気づいていることがあり、ウエルシアHDから見てイオンは招かれざる株主と考えているものと、以前から思っていました。
ここにきて、ツルハとウエルシアの統合をイオンが打ち出しましたが、ドラッグストアチェーン業界1位は売り上げで1兆円を超える規模のウエルシアで収益性ではイオンのリテール部門を上回ります。業界2位はツルハです。ウエルシアHDは過去、M&Aを繰り返して成長してきた経緯があり、関連する手法については熟知しています。
仮に買収が成功した場合、ウエルシアHD、ツルハ、イオン薬局の商圏の重複が多いため、単に投資としての関与ではなく、業界再編を前提にしたものと思います。しかし、ウエルシアHD、ツルハともに巨大企業であり、買収予定先の経営陣の賛同が得られない場合は、相当な困難が伴うと思います。ドラックストアは強い。生鮮食品以外はほぼなんでも揃います。もはや薬局というにはあまりにも品揃えが良すぎる。
食品スーパー、ドラックストア、100円ショップ、ユニクロを回る事が、リピートの外国人には1番日本を感じてもらえる気がします。よくモノづくりの世界だと、「すべての道はイオンに通ずる」と言いますが、まさに流通の力はとてつもなくつよく、逆にイオンがモノづくりの未来をつくれるはず。ともに共創しながら、日本を支える仕組みを作っていきたいですね。