トランプ氏圧勝なら事実上決着か ヘイリー氏の地元で予備選投票へ
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トランプがアメリカに作った分断と、それを誰よりもうまく選挙で活用する本人。
彼に対抗すれば民主党の烙印を押され、その考えを支持する層が今の共和党員に多い中で、地元ですら票が取れない対抗馬のヘイリー。
ヘイリー氏側の現実的な目標は2028年選挙に向けてのPRおよびそこにつながる撤退戦略でしょう。
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ヘイリー氏は20日に地元のサウスカロライナで演説し、同州の予備選挙のあとも選挙戦を継続すると宣言しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240221/k10014365801000.html
背景にはヘイリー氏がトランプ氏よりも、民主党支持者を含め大口献金者から資金を集めていることや、3月からトランプ氏に関する裁判が開始されることによるトランプ氏支持率への影響が指摘されています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1016454?page=3
とはいえ、トランプ氏が優勢であることは変わらず、ヘイリー氏としてはバイデン対トランプという構図になるにせよ、トランプの勝利の確率を下げたいという執念と、将来の可能性を見据えた立ち回りでしょうか。
トランプ氏は20日のフォックスニュースのイベントにおいて、副大統領候補としてデサンティス、ラマスワミなど6人が残っているのかと問われ、トランプ氏は6人とも有力だとしつつ、特にサウスカロライナ州上院議員のティム・スコット氏はトランプ氏の選挙に大きく貢献していると賞賛しています。
https://www.politico.com/news/2024/02/20/trump-vp-shortlist-00142353
スコット上院議員は、サウスカロライナ州選出の黒人の議員で、2012年にヘイリー知事(当時)に指名を受けて当選した経緯があり、昨年共和党の大統領候補のレースから降り、1月にトランプ支持を明確にしました。
https://equity.jiji.com/oversea_economies/2024012000181
民主党のハリス副大統領はジャマイカ系・インド系であり、マイノリティーの支持がありますが、実績に乏しく、トランプ氏はこの点を批判し続けると予想されます。
その観点からトランプ氏がスコット上院議員を副大統領候補にする可能性はありますが、目下は南部サウスカロライナ州予備選でヘイリー氏を負かすためにスコット上院議員にも言及したともいえます。ヘイリー氏は、サウスカロライナ州で生まれ育って、サウスカロライナ州で大学を出て、サウスカロライナ州で州議会議員を6年、州知事を6年やっていますから、52年の人生の内42年はサウスカロライナ州で生きてきた人です。
そのサウスカロライナ州でトランプ氏に負けてしまうと、さすがに個人的な衝撃が大きいでしょう。
サウスカロライナ州でも撤退しなければ、3月2日の3州か、
3月5日の17州、スーパーチューズデーで決着をつけることになります。