正解はないが、やり方はある。「いい組織」をつくるための思考法
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武田薬品工業の古田未来乃さんと、「良い組織とは何か」というテーマで対談をしました。
今、私は企業変革の本を書いているのですが、なんでこういう本を書いているのかなと振り返っていたときに、「良い組織は変わり続けることができる」「変われなくなるのはどうしてか」「変わり続けるのはどうやったらできるか」ということを考えたかったからだと思いました。
武田薬品工業に限らず、様々な企業が変革に挑んでいる中で、多様な人々のちからを結集し、組織として優れた成果を生み出していくためにはどうしたらよいのか、古田さんとの対談を通じて実際の取組みや、視点を学ぶことができました。よろしければご一読ください。武田薬品工業ジャパンファーマビジネスユニット プレジデントの古田未来乃さん、そして経営学者の宇田川元一さんをお招きして、現代の企業における「いい組織」とは何かを議論していただきました。
当日もインタビューというよりは、ディスカッション。約5万人のメンバーを抱え、約80の国・地域で拠点を持つグローバル企業・武田薬品のボードメンバーとして組織を束ねる古田さん、ナラティブ・アプローチによる組織論などの組織研究、企業変革のアドバイザリーなど理論知と実践知を持つ宇田川さん。違った立場、視点を持つ両者の対話が進んでいくと「いい組織」の輪郭が見えてきました。詳細はぜひ記事をご覧ください。組織変革を「強い個」=イノベーション人材やプロフェッショナル経営者などに頼ろうとする会社は多いですが、なかなかうまく行きません。結局、対話可能な組織をいかに創れるか。記事にあるように、この重要性に多くの企業が気が付き始めている気がします。
本音のコミュニケーションによって現場からの「違和感」が出てくることが、組織変革につながる… こうしたことはサラっと書くとその通りのように見えますが、なぜそうなるのかが我々の最新の研究で明らかになっています。
簡単に概要だけ述べれば、本音のコミュニケーションによって「メンバーの知識に対するメタ知識」が蓄積されます。つまり、「誰が何に詳しくて、何に関心が高いか」がわかるようになる。
それと同時に、変化を起こすことが大変=という「変化へのコスト意識」が下がる。それらがアンラーニング(新しいものを取り入れる)ことにつながっていました。3月中には発表できると思います。