ブラジルでは「日本の80年代特撮」がいまだ大人気…なぜ「ジャスピオン」「チェンジマン」が熱狂的に愛されるのか
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サンパウロ在住フォトグラファー仁尾さんによる計10回に渡る渾身のこの記事。今まで日本語で語られてこなかったのが不思議なくらい、大袈裟でも何でもなく120%事実の内容で、私自身が記事にあるちょうどマンシェチ世代のため、周りのブラジル人の友人たちもジャスピオンやジライヤ、もう少し上の世代だとナショナルキッドで育ってます。個人的な肌感覚として、一昨年亡くなったサッカーの神様ペレと同じくらいブラジル人にとって知名度があると思います。
世界を席巻するOTAKUカルチャーはブラジルにもすっかり浸透しており、このヒーローものも然り、アニメもコスプレにしても、もはやブラジルカルチャーの一つとして捉えられており、もはやそれらをベースにブラジル人オリジナルのカルチャーがミックスして新しい次元へ突入しているのではないかと思います。
例えば昨年発表された「WIND PRINCESS」は、大のジブリファンであるブラジル人映像プロデューサーのクリス・テックスが熱烈なジブリファンたちと共に自費で作り上げたナウシカの実写版短編映画です。
https://youtu.be/LC4rfauJKPc?si=zIbCWvzvIpiPgo__
ちなみに、ナウシカ役はブラジル人女優のジェシカ・フレイタグで他の制作メンバーも全てオールブラジル人で制作されており、もはや好きこそ物の上手なれの域を超えています。
記事にもあるようにヒーローものの火付け役は日系人の方ですが、日本人移民の先人の方々の凄まじい努力の賜物で培われた日本人に対する信頼がなければここまで日本のカルチャーも受け入れられなかったのではないでしょうか。
ブラジルには単なる流行りのOTAKU文化ではない、そうした背景にあるストーリーがあります。
ブラジルのアニメコンテンツユーザーはお金を払ってくれない、ブラジルのサブカルマーケットはまだまだグレーでリスクが高すぎて入れない、といったことはよく聞かれますが、実際にそのマーケットに入ってみないと分かりません。日本のコンテンツ業界の方、ブラジルは熱いです!「日本のコンテンツの魅力を、日本人がもっとも理解していない」という好例かと思います。クールジャパンのように「これが好きなんでしょ」という上から目線の押しつけは、絶対ダメなんですよね……。