スノーピークがMBOを実施へ、1株1250円で-米ベインと組み
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正式発表で下記がTOBのリリース。いくつか気づいた点や所感を。
<リリースの主要ポイントまとめ>
・MBO後に山井氏やその他親族の大部分はTOBには応募せず、三角株式交換後に45%保有となる予定。なお不応募株主の現在の保有分は28.54%
・本リリースまでの経緯として、外部経営資源の活用を考え始めたのが2023年3月下旬。証券会社を介し、ベインと5月に初面談(当時の株価は2000円超)。7月下旬くらいまで意見交換を複数回(株価は2000円割れたが1750円以上)。そしてベインは9月19日に非公開化の初期的な意向表明書を提出(当日終値1380円)を提出。
・デューデリ後、2024年1月18日の初期提案は1050円(前日終値889円)。その後交渉を複数回重ね、2月1日に会社は1500円とする要請、2月7日には1288円に要請引き下げ、2月10日に2023年度期末配当を行わない前提での1250円で受諾。
<気づいた点・所感>
・2月10日に受諾、2月13日に決算発表だったこと、また2023年度の無配変更が今日だったことは、開示として今後議論を呼びそう。というのは、重要な意思決定事項については「可能な限り速やかな開示」が求められる。
・配当は悩ましい。配当予想は12円で、1250円に決定する前の前回提案が1180円で、トータルリターンとしては上がっているので少数株主保護に即していない、とまでは言えない可能性。一方、実績期の権利確定日が過ぎてからの撤回なので、権利確定日から現在までに売却した人は保護されていない。そういう意味で個人的には好ましいとは思わない。
・2023年度期末の業績(わずかな利益)や2024年度の業績予想については、個人的には「MBOありき」だが、ありきだから「実態より強気の予想にせざるを得なかった」だと思う。まず、業績トレンド的にもっと損失を出す(在庫減損)とか、2024年度予想を下げることもできた(2024年度予想は業績トレンドを考えると強気…)。むしろ、それをやると価格交渉・DDのなかで出していた事業業績との前提が崩れるなどが出て、このタイミングで変えることができなかった、に近いのではないかと思う。変えればもっとTOB価格が低くなり、非上場化ができないような水準になりかねない。
リリース:https://qr.paps.jp/dsE8XMBOがあったから99.9%減益の決算にしたのか、
99.9%減益の決算があったからMBO話が立ち上がったのか。
MBOあり気なんじゃないかと素人は斜に構えてしまうが資本市場の見立てやいかに。一年前の株価が2000円だったことを考えると、1250円はまだ安いのですかね??
原価、在庫など収益力を高めて、再度、海外戦略などで成長の道筋を作れれば、比較的リターンが出るディールなのかな。
日本発のグローバルブランドですから、再成長に期待です。
それよりも、前期100万円にした決算が気になります。それくらいの赤黒は経営で恣意的にコントロール出来るので、これが(PERを高くみせる)株価操作のためだったと、株主に言われちゃうと今回のMBOにも影響ありそうです。。。
MBOのようなイベント控えてるなら、なんで思い切って赤字にしなかったのだろうか。。