孫氏がAI半導体ベンチャー設立目指す、1000億ドル規模-関係者
コメント
注目のコメント
孫さんは、最近AGI(汎用AI)を口にするようになりました。この技術は、生成AIをはるかに凌ぐ巨大な学習ソフトウェアが必要です。それを処理する超高速で消費電力の小さな半導体チップが必要です。これまでのGPU(グラフィックプロセッサ)では太刀打ちできません。今注目されている技術は、データフローコンピューティングです。GPUと同じ性能を得るのに、桁違いに低い消費電力で演算できるからです。
Cerebras, SambaNova, Tenstorrentなどが製品を出荷ないし開発しています。Nvidiaも負けてはいません。正式には発表ありませんが、データフローコンピュータの方が消費電力が圧倒的に少なくできることを論文で示しているからです。
これから先のAI技術は、巨大なソフトウェアを処理できる半導体チップを設計するビジネス競争が始まります。半導体は100兆円産業、かつ過去10年で2倍増、今後は更に車両はじめ各エッジデバイス向け、データセンター向けとエクスポネンシャルに伸び続けるテッパン産業。
が、とにかく金食い虫。ソフトとハードの相互格闘技で、収益逓増ホリゾンタルが長く、シクリカルで、かつ既に競合犇めいている。簡単ではない。無論この間腕まくりしてARM最前線の陣頭指揮してきた孫さんはそれを知り尽くしている、故の15兆円。見モノ。アリババ投資を彷彿とさせますね。先日のアルトマン氏の1兆ドル構想を思い浮かべますが、無関係とのこと。
いずれ誰かがAGIへ巨額投資するのでしょうが、それが今かなのかは分かりません。成功して欲しい反面、少し怖くなってきました。