ENEOSが逃がした魚はあまりに大きい!ローソンTOBへの参画が幻に終わったワケ
コメント
注目のコメント
個人的には見たかった組み合わせだし、社長の不祥事解任がENEOSの参加が流れた最大要因なら、下記でコメントしたように、持分の一部買い取りや第三者割当で、今後座組に入ることもあるのではないか。
なぜなら、今はGSにとって、成長期がとうに過ぎ、EV化が押し寄せ、転換を推し進める必然がかつていないほど強い外部環境。
ローソン・ファミマは、セブン一強に対抗する逆転の一手を打ちたい。特にセブンが株主との攻防含め、海外成長に注力する今、国内で攻めたい。
ローソン経営、三菱商事単独に限界 消えたENEOS KDDIと幻のTOB
https://newspicks.com/news/9574419
記事では下記の言及が気になった。顧客としては併設の利便性は高いのだろう。
『コンビニを併設したガソリンスタンドは来店客数の増加により、一般店に比べて平均3倍程度もガソリン販売量が多い。洗車収入のアップなども含め、非常に競争力のあるビジネスモデルであることは間違いない。』
にもかかわらず、なぜ日本では併設が広がらなかったのか?コンビニ各社の出店戦略の歴史と、国土が狭いので欧米ほど必然性がなかったからだと思う。
コンビニ各社は酒屋など個人店の転換でFC加盟を拡大してきたが、GS経営者への働きかけはメインではなかったと思う。地方部で自動車が一人一台になってきたことは、個人店にはイオンなどGMS・モールに顧客を奪われる要因で、コンビニ転換して多品種+地理的な近さ(小商圏)を生かす必然が強かった。一方、GS経営者にとっては需要の追い風なので、必然がなかった。
なお、GSの数は1994年の6万がピークで、現在は3万を切る。コンビニは、95年に2.5万店を超え、00年代は成長鈍化し4~4.5万台ほどでジワジワ成長。2010年代前半に再度成長が加速し一気に5.8万店ほどに増加したのち、2010年代後半以降は成長鈍化~横ばい。
国土が狭いことと出店の歴史を背景に、顧客の近くに既にコンビニがある可能性が高く、コンビニとして積極的にGS併設モデルを推し進める必然性が少なかったと思う。ただコンビニ併設GSが近くにあれば、その利便性で近隣のGSから顧客を奪え、ガソリン販売量は通常店舗より大きいのだろう。
とはいえ、成長期を過ぎたGSオーナーがこのビジネスモデルをあまり採用しなかったのはなぜだろう。悔やんでも色んな潮目があるからそれはやむなしでしょう。仮にENEOSと連携するのであれば、GSの既存店に小型のローソンを作るイメージかのかな(新築は少ないでしょうし建築のハードルも高いはずなので)。いずれにしろ、来店率を上げるには来店数を確保できる業態を取り込むのは、検討の余地ありだと思われます。一方仮に独立しても、運営の難易度は上がるはずですなので、現場の努力も必要になると感じます。
セブンイレブンとガソリンスタンドの組み合わせの店舗はいくつか見たことがありますが、全く広がりを見せていないので、日本に限れば欧米のようにコンビニがガソリンを売るというのはそこまで広がらないでしょう(それほどまでにコンビニ自体のパワーがあるというか)
EVの急速充電を備えたコンビニもありますが、出力が弱いものも多いので正直EVユーザーを惹きつけられることもできていないのが現状だと思います。
ともすれば提携のインパクトはあってもメリットの薄さで終わっただけではとも思います。