米無人タクシー放火事件に見る、現行の自動運転技術の限界
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「通常のタクシー運転手の大半は、春節期間に中華街の運転は避けるべきだと承知している。コンピューターはそれを理解していない」
「今回の事件で自動運転車が歩行者で混み合った場所を検知し、そこを迂回できるのか、あるいはそうすべきかという当然の疑問が浮上してきている」
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こんなことまで、量産型の機械に搭載されたAIが判断するのは、まだ無理でしょう。
プログラミングで設定することはある程度できるでしょうが。
無人だというだけで襲われる、というのは、過渡期の事態かも知れませんが、ファミレスにいるネコ型ロボットだって、ファミレスの中にいればともかく、宅配のために街中をうごいていたりすれば、単なるウサ晴らしのために襲われることもあるでしょう。
当面は監視と法規制で対処する問題ですが、欧米でこういう襲撃を避けるのはむずかしそうです。
中国とかなら、犯人を見せしめに処罰して、再発を防いだりできそうですが。サンフランシスコでは、以前から「グーグル通勤バス」を妨害する事件も何度も起こっているので、「ビッグテックへの反感」がバンダリズムを引き起こしたという要素は少なからずあると思います。
SFではコロナ前に、グーグルなどの高給とり従業員が市内に移り住み、会社のバスで通勤できるようになったために、地主が昔からの住民を追い出して高級アパートに建て替え、住む場所を失ったり、家賃がべらぼうに高くなって住めなくなった人が多数あり、住民は具体的に怨嗟のタネを持っているためです。テック企業の地元であるが故に、他よりも対立が激しいです。世界史の産業革命のときには「機械打ち壊し運動」があったと言われますね。今回は関係無さそうですが、恨みに感じている人も無くは無い。
今回の場合は逆に、「ウザい」春節の中にワザと車を飛び込ませたのではないかとも思ったり。
人間が気を使って保守的になって避ける行動を、空気を読まないAI機械にやってもらって慣習をぶち壊させる。そういうAI機械の利用の仕方は、特に政治性が強い場面で有効になってくるのでは。
この件では、中華系・アジア系住民の「野蛮さ」をフィーチャーさせられたとほくそ笑んでいる奴がいるかも知れない。