ルネサストップがNewsPicksに語っていた1兆円級買収の狙い
コメント
注目のコメント
KPIを「量」から「質」へ──。
3年前にCEOの柴田さんに取材した際、そのような社内変革についてもお聞きしました。
つまり、2018年ごろから受注金額の絶対額という量だけでなく、その顧客企業の将来の成長性などを踏まえた質を重視したとのことです。
といった内容を3年ほど前の記事にもコメントしました。
その後、テスラのトップ、マスク氏が「ルネサスの半導体の供給が足りていないので、自社のEV生産が引き上げられない」といった趣旨の「つぶやき」がありました。
もしかしたら、2018年時点では今のような成長を実現すると予測されていなかったテスラのような顧客企業を積極開拓したことを指していたのかもしれません。
ちなみに今回、どうしても外せなかったのがファイナンス。しかも、キャッシュフローという指標。ルネサスのような買収においても、企業再建においても、キャッシュフローが原点であると考えています。売上高や利益だけでは見えてこない、企業の底力を垣間見るきっかけになれば幸いです。INCJの大成功案件で、完全な変貌を遂げたルネサスさん
高シェアなのに値段を上げられないということが課題として指摘されていた中で、その顧客が株主として名を連ね、国が関与ということで大胆な改革は難しいのでは?という評が多かった中で、工場閉鎖を含めたリストラと、ビジネス面も大転換し、粗利率が30%から60%、分厚いキャッシュフローを背景にグローバルに巨額買収を繰り返す超優良企業に変貌しました
本記事では、さらなる独自の業態進化の可能性を感じさせる内容でワクワクしますね
強い材料や装置、TSMCなどの製造工場の誘致、そしてルネサス。今の日経平均の株高の寄与が大きいのも半導体ということで、日本の半導体産業の輪郭が形を変えて見えてきていてなんとなくうれしくなりますルネサスの目指す方向性やAltiumという企業への疑義はないが、本件の買収は相当リスクが高いと思っている。
シンプルに高い。約9000億円に対して、当該企業は純利益が100億円(成長中ではある)、株主資本は約500億円。なのでのれんが極めて大きくなる。
買収前の現在のルネサスの株主資本は現在約2兆円、のれんで約1.4兆円。特に大きいのがDialogの約4000億円とCelenoの約1600億円。あとは数値見当たらなかったが、多分IDT分(約60億ドル?)、Intersill分(約20億ドル?)が入っているルネサス・アメリカののれんがかなり大きいのではないかと思う。
成長している限り、ターミナルバリューの寄与が大きいので減損テストに一定耐えられるかもしれないが、成長が止まった瞬間にかなりリスキーなバランスシートになるし、特に本案件はそうだと思う。