騰勢止まらぬS&P500種、押し目買い投資家に戦略見当たらず
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目先で小休止となれば自然とこうした声も小さくなるだろう。
それでも現時点では強気相場の継続の可能性が高いと思う。
そうであれば、来年の今頃も同じような声が聞かれるかもしれない。
とはいえ、個々では資金管理を重視して、「まさか」に常日頃から備えておくに限る。
注目のコメント
「押し目買いに押し目なし」は有名な相場格言です。強い相場と思ったら、押し目を待たず、史上最高値を自分で付けに行くのが相場道です。ただし、指数を構成する500銘柄は7-493で真っ二つに割れています。7銘柄はGAFAMとエヌビディアとテスラ、通称,荒野の7銘柄(magnificent 7)です。コロナ禍前と比較すると、7銘柄は2.5倍、493銘柄は1.2倍です。7銘柄が高騰するのはAI革命への期待です。この指摘をするのはまだ早すぎますが、このような二極化相場は、歴史的には全て悲惨な形で終わっていることは頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。2000年のIT革命、戦前の鉄道革命などです。
押し目買い戦略とはRSIに代表されるようなオシレーター系のチャートをみて買われ過ぎの局面で売り、売られ過ぎや下がってきたところで文字通り押し目買いを繰り返す戦略と思われます。ただ、これが有効なのはあくまでも凪相場の時であって、足もとのようにAIブームや利下げ期待を受けて上昇トレンドが明確に出ている局面では、まさに相場格言の一つ「押目待ちに押目なし」でしょう。実際、足もとでは買われ過ぎのシグナルが出やすい局面ですが、相場が新たな材料を織り込みながら一段上の高値圏へと移行する際は、買われ過ぎシグナルが常に「ダマし」となって、上がり続ける相場もあります。為替と違い、基本的に米株は長期上昇トレンドを持っていますから、個人的には押し目買い戦略より、中長期目線でのバイ&ホールドの方が有効と考えます。
素人目にも、押し目買い戦略は難しそうに思われます。実際に相場が調整局面に入っても「まだ底値でないかも知れない」と思うと、結局、買い遅れることになりそうです。さらに事態が悪化して、株価の急落、暴落に直面しても、逆張りをして買い向かう勇気はなかなか出ないでしょう。
有名機関投資家がどれだけを、投資タイミングを分散させるパッシブな運用に回し、どれだけを押し目狙いのアクティブ運用に配分しているか、注目したいですね。